episode137● ページ3
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分かってる。俺にはAを欲しがる資格なんかどこにもない
分かってるけど、それでも、やっぱり俺は……
｢A……！｣
｢え、佐野……っ？
な、なんでここに…？｣
Aが驚くのも無理はない。
俺は神社を出てみんなと別れたあと、絹に怪しまれないよう絹の家まで送った後、過去最高レベルのスピードで出してバイクを飛ばした
そしてたどり着いたのは、Aの家の前
丁度Aが玄関に手をかけようとした所だったのを、俺は上擦った声で引き止めた
今言わなきゃ、後悔すると思った
得体の知れない何かが俺の背中を押していた
Aには三ツ谷がいるって分かってるはずなのに、どうしても自分を止められなかった
応えてくれなくてもいいから、気持ちを伝えてしまいたかった
楽になろうとしていたんだ
Aへの想いを隠すことに、そろそろ限界を迎えていたのかもしれない
｢A……泣いてるの？｣
｢え？いや、これは違くて、それよりっ、なんで、ここに……｣
｢それは……あのな、A……｣
やっぱり俺は
俺は
｢もしかして、絵馬のこと？｣
｢え……？｣
｢私、見たんだ。佐野の絵馬……｣
｢まじ……？｣
おいおい嘘だろ……？
あの絵馬を見られたっていうのか？
Aの傍にいたいなんて書いちまった絵馬を……！？
見られたとわかった瞬間、途端に顔に熱が登ってくる
それに伴うようにでも震えて、段々とAに想いを伝えるのが怖くなってきた
でも、見てくれたんなら話は早い
｢実は……あれが、俺の願いなんだ
ずっと、願ってきたこと｣
言い終わった途端、心臓が馬鹿みたいに跳ね出して
Aがどんな顔をしているのか見るのが怖くて、地面から顔をあげられなかった
｢っそうなんだ……ごめんね、私全然気づけなくて｣
｢いや、Aは悪くない…！俺が言わなかったのが悪いんだ｣
うじうじしてばっかだったから、こんな遠回りしちまった
まだ絹のことも解決出来たわけじゃないし、Aとの話し合いも終わったわけじゃない
俺が自分で三ツ谷にAを頼んだのに、今更やっぱり返せなんて都合が良すぎる
でも
｢俺の気持ち、受け取ってくれるか……？｣
この想いを我慢出来るほど、俺はまだ大人じゃなかった
明日からはちゃんとするから
今だけは、ガキでいさせてくれ
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歴女 - みんなが幸せになれる、ハッピーエンドだといいいです！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです！通知きた瞬間叫びました笑更新してくださるだけでもう神です…！データ消えるのきついですよね。。本当に大好きな作品です！応援してます！ツナさんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年11月5日 19時) (レス) @page45 id: 70628fcb09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - さすが最高一位。格が違いますね←上から目線過ぎ しかしほっんとーに好きです、このお話。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page44 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 一気読みしてまじ止まらんかったです、この作品本当に好きですっ！応援しています！！ (2022年6月14日 19時) (レス) @page44 id: bb966ca157 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - うわぁ、、。だいすきすぎる……。もう更新は、、多分しないか。続きは頑張って私が妄想したおします笑！！本当に本ｯｯｯ当に面白かった！！こんな面白い作品を、ありがとうございました＜(_ _)＞ (2022年6月3日 20時) (レス) id: b476552735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月3日 21時
