殴ったら惚れられた 2nd【宮侑】【角名倫太郎】

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(※以下より、ハイキュー本誌＆アニメネタバレを含みます)





俺らは結局、3年になっても負けて、1度も春高優勝する事は出来ひんかった




けれど、





｢ツム、無理はすんなや｣


｢おん、次こそアイツを.......｣






卒業後、俺はMSBYブラックジャッカルというチームに入り、プロ選手になって知名度を上げ、Aを探す日々を続けてる


もっともっと活躍して有名になれば、きっと、Aも俺の事を見つけられるはず。そう信じて今までやってきた



俺が何処にいるかまだ分からんAを見つけるより、そっちの方が確率は高いと思ったから。




ただ一つの希望を胸に、毎日目の前のボールを上げている







｢なぁツムツム、お前彼女とかいないのー？｣


｢なんやぼっくん、変なこと聞くなあ｣







チームメイトのぼっくんからの質問に、答えるようで答えない

翔陽君の目が輝いてるのも、気にしない振りをした







｢だってツムツム超人気じゃん？俺より人気じゃん！だから彼女とかいんのかなって｣



｢まぁ、どっかにおるよ｣






嘘ではない

今も夢に出てくるし、目覚めればあの、俺を虜にさせた柔らかい唇の感触が恋しくてたまらなくなる





｢いないのか！よし！｣

｢いや、いるゆーとるやん！｣







試合がある度、観客席を穴が空くほど探す。その度彼女かなんて噂されるけど、どうでもいい。
マスコミのインタビューや広告の撮影にもガンガン参加する



全ては俺を見つけてもらうために








【宮選手、今日も絶好調ですね〜】
【本シーズン最も期待されてるセッターとも言われていて、....】









なぁA、俺、強くなったで





今度こそお前を守れるくらい、強くなった






もう絶対離さへんし、絶対守るから






お願いやから







｢会いたい....｣







次、会えたら絶対、








｢どこにおるん、A.....｣








幸せにするから。









出てきてや.......A

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