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『あの、ごめん……最近ほんとに色々あって…だから、』




ごめん。と消え入りそうな声でもう一度謝る私はとても情けなく映っているだろう。

選手の名前…それも苗字すら覚えてないマネージャーなんて失格だ。

いや、覚えてた。覚えてたけど話したこと無かったから咄嗟に出てこなかっただけで……

まぁ全部言い訳になるから言わないけど……





『黒名、蘭世くんだよね』

「……!覚えてたのか?」

『うん。綺麗な名前だなってずっと思ってたから…』





蘭世、なんて美しい名前なんだろうか。
文字も口に出した時の響きも心地よい。




『なんか、絵本に出てくる王子様みたいだなって』

「……お前、よくそんな恥ずかしいこと平気な顔して言えるな」

『…え』




またもや引かれてしまい、私の心のHPが減っていく。






って、こんなことしてる場合じゃない……!






壁に身を隠しながら急いで浴場の方を見ると、






『……いが、ぐり……?』





何故かいがぐりが部屋の前に座っていた。





どうしてアイツが……










「あいつか?ここんとこ毎日あそこで座ってるぞ」






近くで黒名くんの声が聞こえて少し驚いた。
どういうこと?と振り向こうとしたら、すぐそこに彼のツンとした顔が。

バチッと目が合う。





「……っ悪い」

『う、ううん……あ、それより、ほんと?毎日いるって……』





あぁ、と彼は頷く。





「ヒナってやつを待ってるみたいなんだ。なんか気味悪いからやめて欲しいよな」

『そうなんだ……』






見張りだ

やっぱり彼女は侮れない……

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ごりらに憧れてます - ちょっと控えめに言って神です。語彙力めちゃ高ですし……小説家なれると思います。応援してます!!最高でした〜 (1月19日 7時) (レス) @page43 id: 930e13de40 (このIDを非表示/違反報告)
黎明(プロフ) - 話の構成が上手すぎて引き込まれました…!神作品を有難う御座います! (10月10日 13時) (レス) @page22 id: 96c5df6fb7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 私、最後の「彼との幸せな〜」を呼んだ瞬間、大泣きしました。枕に顔うずめてたら親に笑われました(笑)本当に心が温かくなる話でした!これからも投稿頑張ってくださいね! (6月5日 21時) (レス) @page49 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - すっごい泣きまた!本当に素晴らしい作品をありがとうございます! (5月21日 0時) (レス) @page49 id: e67944ae95 (このIDを非表示/違反報告)
ヒラコ - 素敵なお話をありがとうございました。ツナさんの暖かい気持ちに感動しました。生きることは決して楽しいこと、美しいことばかりではないけれども、それらはいつか糧となり実を結ぶのだと思います。私もいつか生きていて良かったと思える日が来るよう今を生きます。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page49 id: 488b484064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月28日 16時

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