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『千切くん、今日本気で走ってたでしょ、ここに来て初めて。
様子みて来てって帝襟さんが…』

「それならもうヒナがやってくれた」

『……そ』





なんだ、たまには使えるじゃん。
いつも男と話してるだけで滅多に仕事しないのに。まぁこれも、千切くんと二人になれるからとかそんな理由なんだろうけど。





「お前さ、あいつの何がそんなに気に入らないの?」

『……は?』

「前から相談されてたんだよ。お前から嫌がらせ受けるって」

『それで、証拠もないのに信じてるってわけ?』

「いーや。俺は自分で見たものしか信じない。
だから、お前のヒナに対する態度を見て疑ってる」





なるほどね。まぁそりゃ、みんなといる時の彼女は不自然なくらい私にオドオドしてるからそう見えても仕方ないか。

彼にも私の過去を話せば同情なりしてくれるのかもしれないけど、生憎、私はそこまで落ちぶれてない。





『そう思うなら、そうなんじゃない?私にはそれしか言えない』





実際アイツのことは嫌いだし。消えればいいのになって思いながらいつも接してるから。





「そっか……そりゃ残念だわ。お前はそーいう事する奴には見えなかったから」

『私も。千切くんはもっと頭のいい子かと思ってた』






でもアイツに振り回されてるようじゃ、まだまだだね。






「はは、言ってくれんじゃん」

『褒めてるつもりだったよ』

「お前ムカつくってよく言われない?」

『うん、物凄くね』





元々悪かった空気が更に悪くなったのを感じた。これ以上話しても何も生まれないので、黙ってその場を去る。
あんな長話するつもりはなかったんだけどな……彼女の名前が出たせいで、つい口が止まらなかった。










「やっと見つけた。あんた今までどこほっつき歩いてたの?たく、無駄に歩かせないでよね…。空のボトル溜まってるからさっさと行ってきて」





『……言われなくても行くっつの』





「は?何その態度。売春婦のくせに一丁前に歯向かってんじゃねーよ。まじでさ、」







「あ、ヒナー!俺の靴下しらな〜いっ?」



「……廻!ちょっとまってね〜、今行くから!」






あと一秒、声が遅かったらアイツの顔面殴って強制退場だった。
こんなとこでも居場所が無くなるのは、困る。

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moyu(プロフ) - それとこの小説最後まで読ませていただきました🙇とても面白かったです。素敵な小説をありがとうございます🙇✨ (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
moyu(プロフ) - プリ小説というアプリで、この小説と同じタイトルと内容で作られた日時がこちらの小説よりも遅いものが投稿されていて、パクリなのではないでしょうかと思いコメントさせていただきました🙇余計でしたらすみません💦 (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
楽夜 - 絵心…いいこと言うやん!タマニハ。。。 (5月22日 20時) (レス) @page45 id: e32b518303 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 絵心さん・・・・めちゃめちゃいいこと言うじゃないですか! 泣いちゃいますよ (2023年3月3日 15時) (レス) @page44 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 私の妹がヒナって名前で草 (2023年2月27日 9時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月1日 19時

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