episode113〇 ページ23
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｢もーびっくりしたんだからね！ぐったりしたAがマイキーにおぶられてうちに来るなんてさ！生きた心地しなかったんだから！｣
｢ご、ごめんってばぁ〜｣
｢ほんとに怖かった……
まぁ、ケンちゃんのプレゼント選びの付き添いで許してあげるけど。｣
気づけば季節も移り変わり、町中がクリスマス一色になっていた
因みにあれから佐野とは話していない。
というのも、前にも増して絹ちゃんの束縛というか執着心が強くなって、私が佐野を見かける時は常に隣に彼女がいたから。
それに受験のこともあって、自然と佐野と接する機会が減った。
｢って、聞いてる？A｣
｢え？だからごめんってば｣
｢聞いてないしっ
違くて三ツ谷のクリプレ！どーすんの！｣
｢あ……｣
そうだ、隆君……
しまった、その問題も残ってた……
隆君まだ待っててくれてるのに……早く、答え出さなきゃ……
でもとてもじゃないけど今はまだ出せそうにない……
｢？買うでしょ？｣
｢あー、うん、買う！｣
色々迷惑かけたお礼も兼ねて。
隆君が喜んでくれそうなやつでも買おう……
｢うー寒い。寒すぎる｣
｢まぁ、冬だしね｣
隣でガクブルと腕をさするエマ
仕方ないな……と鼻で笑いながら、寒そうに露出された首にマフラーを巻く
｢え、いいよ！Aが寒くなっちゃう｣
｢私はいいから。エマ足も出してんだからさ……風邪ひいちゃうし、首はあっためときなよ｣
｢いいの……？もう、Aと付き合いたいっ｣
｢はは、じゃあ付き合う？｣
｢いや、ウチAのことはそーゆー目で見れないからごめん｣
｢はー？｣
なんなの……とわざとらしくそっぽを向けば、
ごめんね〜と甘えたように腕に抱きついてくる
……私も去年、寒がってたら佐野がマフラー巻いてくれたっけ
寒そうなカッコしてるからだろバカって笑われながら。
懐かしいな……
冬は何かと、あったかい佐野にくっつ事が多かったから
距離がすごく、縮まった気がした。
緊張したけど自然に手も繋げて、帰りにコンビニで肉まんとあんまん買って半分こして、公園のベンチで座りながら食べさせあって、あったかい佐野の胸にくるまれて。
帰りたくないって佐野がごねるから、私は嬉しいのを隠しながら、仕方ないなぁって笑って受け止めて。
あの幸せは佐野からの、冬の贈り物だった。
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kanasimi - マジで泣けました！ 3回も!! 感動しました！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続き楽しみにしてます♪ (2022年4月19日 7時) (レス) @page45 id: 99859047d6 (このIDを非表示/違反報告)
たむら - 更新ありがとうございます！！今回もいいところで終わって...次回が気になりすぎますっ！！主さんのペースで更新していただけたら幸いです🙇♀️ (2021年12月2日 20時) (レス) id: e5799c3cbd (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！気になる所で終わってるのも流石です。次回更新楽しみにしていますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: db1b503228 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - コウさん» めっちゃ好きです！！笑 (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年9月30日 23時
