黄金の雨は知っている

〜恋より大切なもの〜 ページ12

｢うん!!私も!!時々は間違ったりもするけれど，

それでも私は，自分にはKZの皆が絶対に必要なんだ

って思ってる。｣


Aちゃんは一瞬驚いていたけど

直ぐに万遍の笑みを浮かべてくれた


『KZは，自然に発生したもので，とても不安定な集

まりだよね？会議のための集合にしても

事件の調査にしても，学校や秀明の授業にいつも

邪魔されてるし，メンバーの意見も始終

対立して，そこから分裂騒ぎが怒ることも多いじゃん？』


｢あぁ〜そうだね｣


『それに，クラブΖって言う強敵もいる，

もしクラブΖがスタートしたら，それこそ

KZはどうなるか分からない』


私はゾッとした

いつまでもKZに続いて欲しい

KZのためだった，私は，なんでもするつもりでいた

さっきの女の子みたいな勇気だって

もちろん出せる！


『その調子だよアーヤ』


Aちゃんが手をパチパチパチと鳴らして

言った

やだ，私たっら，また声に出てた……


翼｢あれ，武田と立花。｣

翼が私たちを見つけ，上に向けた人差し指で

指し招いた


翼｢そんな所で何してるの？，こっちにおいでよ

若武はクールダウンしてるから、ちょっと時間が

かかるからさ｣

私たちは自転車を引っ張って

翼のそばによった

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