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Aside
二人はフードコートの席に着き、楽しそうに会話をしながら、たこ焼きを食べ、
たこ焼きをシェアしている。
『これっ、めっちゃ美味しい、少しワインみたいな味するね』
千冬「Aさん、流石です。舌が肥えてますね」
『えっ?』
千冬「さっき、お店の人に聞いたんですけど、生地に少し白ワインを練り込んでるみたいですよ。」
『そうなんだ、白ワインのアクセントで、よりいっそうソースのフル-ティ差が際立ってるね』
千冬「ですね」
『松野君、これもあげる食べてみて』
千冬「うまっ、醤油と鰹だしってたこ焼きには珍しいけど、鰹の香ばしい香りが醤油の良さをよりひきたててますね」
二人「『ごちそうさま』」
千冬「ああ、食べた食べた、次お化け屋敷なんてどうですか?」
『私は苦手だけど、せっかく来たし、松野君が行きたいなら行くよ』
千冬「ありがとうございます。無理だったら、途中で退出しましょう」
『そうだね』
そして、私達はお化け屋敷の列に並び、恐る恐る中に入った、ちなみにお化け屋敷の設定はとある廃校というコンセプトらしい。扉は全部で3つらしい。
入口付近は真っ暗でよく見えないが、
入口を少し過ぎた所に扉があり、その先には人体模型や骨格標本、そして、瓶の中にホルマリン付けにされた鳥の剥製(はくせい)などが見えた。
どうやら、一つ目の扉の先は理科室がモデルらしい。
二つ目の扉は教室をモデルにしたものらしく、茶色いフローリングの床の上に沢山の木製の勉強机と椅子が無造作に並んでいる。机の上には、花瓶や本、弁当箱などが置かれていて、窓を模した部分に赤い字で、助けてと書かれている。
『意外と怖くないかも』
千冬「ですね」
この時二人は最後の扉の先であんなことになると知る由もなかった。
三つ目の扉の先は打ちっぱなしのコンクリートの壁と、青と白のタイルの床があり、トイレの個室をイメージしたものや、男子用のトイレを模したオブジェが立ち並んでいた。
『小学校の頃さトイレの花子さんって流行ったよね』
千冬「三階ドアをノックして、花子さんと呼ぶと誰もいないはずの個室のドアが開き返事がするんでしたっけ?」
『そうそう』
千冬「後、トイレと言えば紫ばばあや赤巻き紙青巻き紙黄巻き紙も有名ですよね」
『うん、うん黄巻き紙って言わないとしんじゃうんだっけ』
千冬「そうですね」
そして、二人は和やかな雰囲気で会話をし、ふざけて花子さんと呼び掛けた
二人「『花子さん」』
?「は〜い、呼んだかしら」
『ひぇ、今、声がしたよ、怖い』
千冬「大丈夫ですよ、Aさん、どうせ、録音ですよ」
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作者名:蒼井薔薇 | 作成日時:2023年1月29日 9時