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第八話 ページ10

鬼滅の刃の世界に来て1ヶ月が経った。

相変わらず私は、むいくんの屋敷でお世話になっている。初めは大変だった雑用も、慣れたからか効率良く出来るようになった。廊下を拭き終わり前を向くと、むいくんが歩いてくるのが見える。

『むいく…』

名前を呼ぼうとした時、強い風が吹いて下ろしていた髪の毛が顔に纏い付く。

天パでフワフワしているから余計に邪魔だ。今に限らず纏わり付く事は多々あった。思い切って短く切ってしまおうか。

「……」

髪の隙間から無言のむいくんが見える。いつものぼんやりとした目で私を見下ろしていた。

これは絶対に呆れられてる!

急いで髪の毛を払っていると、ねぇ、とむいくんが呟く。

「終わったんだったらついて来て」

『えっ!?』

ついて来てって…何処に!?

むいくんは何も言わずに背を向けて歩いて行ってしまう。私も急いで道具を片付けて彼の跡を追った。


そしてやって来たのは人通りが多い場所だった。左右にはお店らしきものが立ち並んでいる。

「こっち」

短く声をかけられ、むいくんの側に駆け寄る。

『むいくん。何か買うの?』

むいくんは横目で私を見た後、すぐに前へと視線を戻す。そして、とあるお店の中に入った。

そこは、現代で言う雑貨屋さんのようだった。
私も歴とした女子。こういうお店にはテンションが上がる。

「……選びなよ」

『うん?』

「髪、邪魔でしょ」

あ…と思う。もしかして私の事、気にかけてくれてるの?

「見てるこっちがイライラする」

『何で!?』

それ付け加える必要なかったよね!?

変わらないむいくんにジト目を向けた後、髪飾りをみる。

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uru(プロフ) - 愛NAさん» ありがとうございます!自分ではまだまだと思っているのですが、そう言って下さり嬉しいです!!これからも頑張ります! (2020年8月18日 19時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
愛NA(プロフ) - 小説の書き方上手過ぎませんか…??ちょっとシリアスだったり面白かったり、何かもう色々と凄って思いました。陰ながら応援させて頂きますね…! (2020年8月18日 18時) (レス) id: d66500f3cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2020年8月2日 15時

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