#20 ページ21
「…七海…!」
次の日、私は真っ先に後輩の元へ向かった。
「!、夏油さん?どうしたんで…」
「Aは!どこだ!」
七海の言葉を遮り早口で捲し立てる。そんな私の剣幕に圧倒されながら七海は口を開く。
「任務です…」
「…任務?」
思わず眉を寄せる。てっきり術師としての責務を放って、何処かに行っていると思っていたのに。実際、Aの姿が見えなかった為、そうだと決め付けていた。
「はい、とても張り切ってましたよ。…変な事も言ってましたし」
「…変な事って?」
「確か…
喉が渇いて仕方なかったから、丁度良かったって」
「ーッ、」
"喉が渇いて仕方ない。だけど、禁止されている飲み物しかそれを満たせない。どうすれば良いんですかね"
"禁止の飲み物、我慢したけど飲みたくて仕方ないの。他のを探したけど、渇きを満たすのはそれしか無かったの"
"禁止の飲み物を飲んで良いって。2人だけの秘密にしてくれるって言った"
「場所は!?」
「え…」
「任務の場所は!?」
嫌な予感はずっとしていた。だけど、気のせいだと信じたかったのだ。
七海に任務の場所を聞き出し、すぐにAの元へ行こうとして止まる。
目の前に、見知った奴が現れたからだ。
「よぉ、傑。そんな急いでどうかしたか?」
「…悟」
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憂流(プロフ) - つっきーさん» こちらこそありがとうございます!とても丁寧に、そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです…! (2021年8月4日 9時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー - 訂正…このカプ?が一番好きです (2021年8月3日 23時) (レス) id: eaffa75066 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー - もう何年か占ツク読んでんだけど、こんな読み終わった後に満足感と達成感を味わったのは初めてです…。有賀うございました、何気に今まで見た中でこのカプ?が好きです。 (2021年8月3日 23時) (レス) id: eaffa75066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年4月5日 21時