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あれから矢張り心配になり、Aが部屋で休んでいるか確認しに行った。
「…A？」
しかし、途中の自販機の側にAはいた。下を向いていたが、声をかけると顔を上げ笑みを浮かべる。
何となく、心が騒ついた。
「どうしてこんな所に１人で。休めと言っただろう」
『うん…。ちょっと考え事してまして』
その顔は笑っているが、いつもの覇気は無い。私は隣に座り、「相談になら乗るよ」と話を持ちかける。彼女は曖昧に笑った。
『センパイ、あのね』
「うん」
『頑張ってみたの』
主語がなかった。だから何を？と問う。
『禁止の飲み物、我慢したけど飲みたくて仕方ない。他のを探したけど、渇きを満たすのはそれしか無いみたいなの』
以前話した例え話の続きか。Aの顔は今にも泣き出しそうだった。
例え話じゃないか。それなのに、何故そんな顔をするんだ。
…一体、何を例えているんだ？
「……A」
ビクリと大きく肩を震わせたA。まるで叱られる小さな子供みたいだった。
「本気で我慢出来ないのなら飲んで良いよ」
弾かれた様に此方を向いた。
「誰にも言わない。２人だけの秘密にする」
Aの目が、これでもかという程見開かれる。
『秘密……。２人…だけ…』
その言葉を噛み締める様に呟き、笑みを浮かべた。
『良いですね。なんか…特別感…。あはは…嬉しーな…。
やっぱもう…センパイだけだ』
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憂流(プロフ) - つっきーさん» こちらこそありがとうございます！とても丁寧に、そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです…！ (2021年8月4日 9時) (
レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー - 訂正…このカプ？が一番好きです (2021年8月3日 23時) (レス) id: eaffa75066 (このIDを非表示/違反報告)
つっきー - もう何年か占ツク読んでんだけど、こんな読み終わった後に満足感と達成感を味わったのは初めてです…。有賀うございました、何気に今まで見た中でこのカプ？が好きです。 (2021年8月3日 23時) (レス) id: eaffa75066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2021年4月5日 21時
