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第百四十八話 ページ3

不死川さんの声が聞こえた。


朝日…。


それを見た無惨が血相を変える。次の瞬間、大きな衝撃が襲い、吹き飛ばされた。

何とか起き上がるが、周りには何もない。朝日は無惨だけでなく、私の姿も捉えようとする。


『……っ、あ…』

「Aっ!!」


むいくんが私を抱え込むようにして抱き締めた。

「Aちゃんっ」

甘露寺ちゃんは自分の羽織りを脱いで私に被せ、朝日から隠す。

『……ぅ…』

肌が痛い。熱い。怖い。

私はむいくんの隊服を強く握り締める。


「ギャァァァァァァ」


聞いた事がないような叫び声が辺りに響き渡った。無惨だ。隙間から無惨やみんなの様子を見る。

どうだった。この後、どうやって無惨は死んだ?

「地面に潜ろうとしてる!!攻撃して無惨の体力を削れーっ!!」

駄目…みんな限界なのに。

『むいくん…』

「いいから、大丈夫だから」

『…ごめん』

むいくんを力一杯突き飛ばす。甘露寺ちゃんの羽織を頭から被り、私は無惨の元へ走った。


「A!!」


むいくが背後で叫んだ。


どうせ飛び出さなくなって、私の結末は変わらない。

だったらもう、最期まで誰かの為に動こう。


『無惨』


貴方は最低最悪のキャラだけど



『一緒に地獄に行ってあげる』



でも、心の底から嫌いな訳じゃなかった。


キャラもストーリーも全て含めて、鬼滅の刃という作品が好きだったから。



色んな思いを全部背負い、最期の力を振り絞って



『血鬼術 血桜・百花繚乱』



私は無惨に攻撃を放った。

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憂流(プロフ) - 酔知魔仁さん» 素敵な感想ありがとうございます!作品は書きたいな〜とは思っていますので、また新作でお会いできるといいですね、、! (2022年5月2日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
酔知魔仁(プロフ) - 一気読みしちゃいました…夢主ちゃんが鬼になった時点ですっごいびっくりしちゃったんですけど最後の最後で会えた訳では無いけど会えててめちゃくちゃほっとしました…憂流さんの無一郎くんの作品がまた読めますようにと願いながら待ってます…! (2022年5月1日 13時) (レス) @page15 id: de62c28f20 (このIDを非表示/違反報告)
うに。(プロフ) - 憂流さん» お返事ありがとうございます!めちゃくちゃ誤字が入ってましたね…すいません。そうなんですね!!!すっごく楽しみです!実は今暗殺教室のピエロ読んでます!そちらもすごく面白いです! (2022年1月7日 13時) (レス) id: 7df85f4354 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - うに。さん» ありがとうございます!!新作もゆっくりですが考え中ですので、機会があればまた読んで下さると嬉しいです! (2022年1月7日 0時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
うに。(プロフ) - 一気読みしてしまいました(´TωT`)めちゃくちゃ素敵なお話でした。また憂流さんこうの無一郎の作品がみたいです!これからも頑張ってください! (2022年1月6日 16時) (レス) id: 7df85f4354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2021年4月4日 11時

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