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「これ絶対今日中に終わんないよぉ。どんだけ墓あると思ってんだよ。全部に花供えてたら炭治郎んち行けねぇよォ」
愚痴を吐く善逸に、一緒に来ていた玄弥が顔を上げる。
「炭治郎の家に行くのか?」
「そ、この後」
「俺様がやってやるよォ!!」
「罰当たりなんだよお前はさあ!!」
伊之助らしい荒っぽい行動に呆れながら、僕はまたAの墓の前に行く。
こんな短期間に何度も来るとは思わなかった。
「Aの墓、賑やかだね」
色々な種類の花、食べ物、しんみりした雰囲気など皆無だ。
「どうせ宇髄さんでしょ」
「はは、だな」
花を供え手を合わせた炭治郎に数秒遅れて、僕も手を合わせる。
「(この前は直ぐに帰ってごめん…)」
……それから…
「…!、」
風が吹く。桜の花びらが、空を舞った。
「……ああ…もう。
ムカつく位…桜が綺麗に咲いてる」
A。
君のいない春が来た。
これから先も
君のいない春を迎えるよ。
ありがとうと言った君の為に
これからも……ちゃんと生きるよ
だから…どうかまた………
**
ピピピピ
「………」
夢を見た。
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憂流(プロフ) - 酔知魔仁さん» 素敵な感想ありがとうございます!作品は書きたいな〜とは思っていますので、また新作でお会いできるといいですね、、! (2022年5月2日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
酔知魔仁(プロフ) - 一気読みしちゃいました…夢主ちゃんが鬼になった時点ですっごいびっくりしちゃったんですけど最後の最後で会えた訳では無いけど会えててめちゃくちゃほっとしました…憂流さんの無一郎くんの作品がまた読めますようにと願いながら待ってます…! (2022年5月1日 13時) (レス) @page15 id: de62c28f20 (このIDを非表示/違反報告)
うに。(プロフ) - 憂流さん» お返事ありがとうございます!めちゃくちゃ誤字が入ってましたね…すいません。そうなんですね!!!すっごく楽しみです!実は今暗殺教室のピエロ読んでます!そちらもすごく面白いです! (2022年1月7日 13時) (レス) id: 7df85f4354 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - うに。さん» ありがとうございます!!新作もゆっくりですが考え中ですので、機会があればまた読んで下さると嬉しいです! (2022年1月7日 0時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
うに。(プロフ) - 一気読みしてしまいました(´TωT`)めちゃくちゃ素敵なお話でした。また憂流さんこうの無一郎の作品がみたいです!これからも頑張ってください! (2022年1月6日 16時) (レス) id: 7df85f4354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年4月4日 11時