【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

#10 ページ11

「あ、先輩達！お久しぶりです！」

『灰原〜！ななみーん！』

「その呼び方止めて貰えますか」

食えない奴だな。そんな所も可愛いが。あれだ、後輩バカっていうのか。

『可愛い後輩の為にA先輩が奢ってやろう。何飲む？』

財布を出した私を硝子は鼻で笑う。

「ジュースって。やっすい奢りだね」

『奢りはお金じゃなくて心が大切なんですぅー』

決して金欠だからではないからな。財布の中に諭吉様が入っていなかったが、断じて違うからな。くそ、学生の身は辛いな。

「えー悪いですよ、コーラで！」と、ちゃっかりしている灰原と「…ありがとうございます」と、しっかりしている七海を愛でながら自販機の前に行く。

「A〜、俺も欲しい」

『自分で買え』

金欠の少女になんで注文を。それでも彼氏か。…いや、待って、だから金欠ではない。偶々今日は持ち合わせていないだけだ。…くそ、

『ヤケ酒したいな』

「Aはまだ未成年だろう」

『そうでしたそうでした』

夏油は自販機にお金を入れピッ、とサイダーのボタンを押す。

「はい、私の奢りだ」

『惚れるわ』

「はあ！？ちょっ、A！」

俺だってそれ位奢れる！と叫び散らかす五条。サイダーか？サイダーが良いんだな？と次々と自販機にお金を入れてはサイダーを取り出す。…誰が飲むんだ。

「みっともないな」

「前に言っただろう。Aは絶対に無いよ」

そんな五条を見て、それぞれ言いたい事を言う硝子と夏油。

夏油よ、私がフラれたみたいではないか。前言撤回、誰が惚れるかこんな奴。

#11→←#9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す