検索窓
今日:16 hit、昨日:19 hit、合計:53,971 hit

第百四十五話 ページ48

ー無惨視点ー


目障りな柱共。止めを刺しきれていない。


致命傷もとうに負っている筈。だが死んではいない。


珠世の鬼が手当てをしている。完全に死ぬまでは戦うつもりだ。


止めを刺せなかったのは此奴のせいだ。いや、此奴だけではない。


あの小娘。私が攻撃を出した瞬間、厄介な血鬼術を使った。そのせいで、柱共に当たる筈のものが幾つか相殺されている。強さは精々下弦の壱か上弦の底辺程だというのに。


鬼狩りという組織が数珠繋ぎとなって、それ自体が1つの生き物の様に私を絡めとらんとしている。


「夜明ケマデ三十五分!!」


戦いは終わりだ。これ以上危険を犯す必要がない。


**


「伊黒さん!A!無惨が分裂する!!細かく飛び散って逃げる!!」

『「!?」』

無惨を見て、炭治郎が叫んだ。

分裂して逃げる…!!縁壱さんの時と同じ…!そんな事されたら手に負えなくなるかも…!

3人で12箇所一息に斬り込まないと。


そう思った時……


ビキ


何故か無惨の分裂が突然止まった。



止めたのではない。出来ないのだ。



『…っ、』



ああ……。


しのぶさん。珠世さん。


陰でずっと、無惨を倒す為に力を注いでいた人。

私が助けられなかった人。



絶対に終わらせるよ。



大嫌いな死を、無惨の元へ───────。

お知らせ→←第百四十四話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:憂流 | 作成日時:2021年1月31日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。