第百三十六話 ページ39
ー甘露寺視点ー
無惨の容赦無い全方面への攻撃に成す術がない。
数で勝っているのは私達なのに…!!
無惨の攻撃で、また体に傷が増えていく。
「(視えない!!全然視えない!!)」
勘で運良く避けられているだけ。私が1番に潰れる…!!少しも役に立てていないのに…!!
捨て身で突っ込むしかない。それでも無惨の動きを止められるか分からないけど…。斬りかかるより間合いを詰めて羽交い締めした方がもしかしたら…
フォ
「(えっ、引っ張られ……)」
ヒュン
攻撃が当たる、そう思った時、
『ーッ、』
「…!!」
目の前に突然Aちゃんが現れたかと思ったら、私の代わりに攻撃を受けた。
まるで…私が怪我を負う事を予期していたみたいに。
「A!!」
「Aちゃん!」
ああ、どうしよう。私のせいで…役に立つ所か足を引っ張ってる。Aちゃんに何かあったら、時透君に顔向け出来ないのに。
『…大、丈夫…です…!』
ニッ、と笑ったAちゃんは何事もなかったかの様に立ち上がる。そして、時透君の方を向いて笑った。
血は付いているけど、傷は塞がっているみたいだ。
…鬼だから。
『動けますか?』
「…勿論よ!」
ああ、そう言えば…
無惨を倒したら
Aちゃんはどうなるのかしら。
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年1月31日 10時