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第百二十八話 ページ31
銃声が聞こえた。
『!?…玄弥…!?』
玄弥の放った銃弾は、黒死牟が刀で弾いたにも関わらず生き物のように曲がって黒死牟に命中。見事に体の中にめりこんだ。
根を張って相手を拘束するかのような血鬼術。
悲鳴嶼さんや不死川さんの攻撃は勿論止まない。
…むいくん。
黒死牟と同じ様に体に根が張っていた。それでも、離さないように必死で掴んでいる。
その時一瞬、浅葱色の瞳と目が合った。
頭に浮かぶのは、真っ二つにされた大好きな人の姿。あんな姿、目の前で見たくない。
…守らなきゃ。
全身が熱くなる。今の感情を一言で表すなら、“怒り”が正しい。
どうしようもない怒りが、脳を支配する。
黒死牟の体中から刃が出た。体に巻き付いていた木の根を渾身の力で振り解くと、鋭い攻撃を繰り出す。
『血鬼術 血桜・繁華』
血塗られた大量の花が刃とぶつかり合う。せめぎ合っていたが、お互いがお互いを相殺した。
殺せ、殺せ。
大切な人を傷つける奴は……全て
『…消さないと』
ぷつん、と何かが切れた。
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年1月31日 10時