第6話 ページ7
貴方side
という訳でやって来ました
木椰句ショッピングモール
店舗数が多いし、大抵なんでも揃ってる
『えっと…まず服でしょ、靴でしょ、食器でしょ…』
「あの…」
『ん？』
男の子が俯いている…外に出るの怖いとか？
人混み嫌いなのかな？
「ごめんなさい…僕、お金もってないから…」
『…』
なんだ、そんなことか…
どうやら気を使っていたらしい
『大丈夫、お姉さんが払うから。君は好きなのを選べばいいんだよ』
「でも…迷惑」
『子供がなに気ぃ使ってんのさ！君が大きくなってから、恩返ししてくれたらいいよ』
「…」
男の子は、口をつぐみながら小さく頷いた
甘え方を知らないのか…
それとも、私が甘やかせていないのか…
『じゃあ行こうか。手、つなげる？』
「！…」
男の子はブルブルと首を振って、自分の手をグッと握りしめた
やっぱり…まだ無理か
でも、こんなに怖がるなんて…
個性のせいで、何かあったのかな
『そっか…分かった
でも、ここは広くて人も多いから、迷子にならないようにね。私から離れたらダメだよ？』
「…うん」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『さて…と』
子供用の服と靴は買えたし…
次は食器か
家にはお皿もコップも、1人分しかないからな
『何か気に入ったのある？』
「何でもいい…」
『…』
服でもそうだった
自分の欲しいものを言わない
もしかしたら、本当に無いのかもしれない
だから、服はこの子に似合いそうなものを、私が選んだけど…
『じゃあ、食器はお姉さんと色違いのやつ買おうか！』
「うん」
とほほ…
ここまで「なんでもいい」と言われると、逆に困るんだよな…
「…」
『？』
この子…何見て…
………あ
『オールマイト…好きなの？』
「！」
男の子が見つめていた視線の先
オールマイトのマグカップ
図星だったのか、男の子は驚いた顔でこちらを見た
『コップ、これにしよっか？』
「………うん」
男の子は、申し訳なさそう俯きながらも、コクっと頷いた
は？何…この可愛い生物は
頭を撫で回したいけど…
なぜか頭を触られるのを嫌がるので、やめておこう
『よし！帰ろうか！』
「…うん」
と、買い物を終えて…
大量の荷物を持ち上げた時、それが私の目に飛び込んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そら(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！マイペースながら、頑張って投稿していこうと思います (2023年1月21日 19時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年1月21日 19時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - こういう小説を求めていたのでこの小説に出会えて良かったです、、これからも体調を崩さない程度に投稿していただけたらありがたいです (2023年1月17日 23時) (レス) @page8 id: 0b3ef26d69 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - このケースの話は見たことなかったので楽しみです！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page8 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます、これからもマイペースに投稿していきます！暇な時にでもまた見に来てくれると嬉しいです (2023年1月15日 22時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そら | 作成日時：2022年8月30日 23時
