第4話 ページ5
貴方side
『100数え終わるまで出ちゃダメだよ？』
「…うん」
体を洗い終わり、男の子を湯船につからせ、私は着替えの準備をした
私が小さい頃着ていた服…白が好きでよかった
このフードなら男の子でも着れそうだ
「61…62…」
『服、ここに置いとくね。上がったらリビングにおいで』
「あ……うん」
私はドライヤーを持ってお風呂場を出た
リビングのソファにドカッと座り、一息つく
スマホを取りだし、コールする
ﾌﾟﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙ…
《…はい》
『あ、相澤？』
《お前…今どこだ？もう授業はじまるぞ》
『それなんだけどさぁ、子ども拾っちゃって』
《は？》
『そういうわけだから、適当に言い訳しといて。1週間くらい登校しないから』
《はぁ？》
『頼むわ。それじゃ』
《あ！おい待て…》
ﾌﾞﾁ…
これでよし…と
あの子を置いて学校に行けるわけがない
1週間くらいはそばに居てあげたい
「お姉さん…」
『ん？着替え終わった？』
「うん…」
おお…なかなか似合ってるじゃないか
下着はさすがになかったから、元々着てたものを着てもらった
明日にでも買いに行こう
『じゃあ、こっちおいで。髪乾かしちゃる！』
「うん…」
トテテと走ってきて、カーペットの上にポテンと座った
やばい…可愛すぎる
ドライヤーのスイッチをつけ、髪を乾かし始めた
『もう痛いところはないかい？』
「…うん」
男の子の傷は想像以上に深かった
特に頭
何かで殴られたような…
「傷治ったの…お姉さんの個性？」
『そうだよ』
引っかき傷は治せたけど、やはり痒みは治らなかったみたいだ
今でもポリポリと顔をかいている
『よし、終わり！』
「…」
『どう？さっぱりした？』
「うん…ありがとう」
うとうとしてる…かわいいな
ずっと町を徘徊してたから、疲れてたんだな
安心して眠くなっちゃったのかも
まだ昼間だけど…
『お昼寝するかい？私のベッド使っていいよ？』
「いい…大丈夫」
子どもなりの強がりなのか…
また変に気を使っているのか…
どちらにせよ、眠いなら寝ちゃえばいいのに
『ここ、隣に座って』
「…？」
男の子がソファに座ったら、少し強引に体を倒して膝枕をした
「!?……あの」
『よしよし…大丈夫だよ…』
「！……」
一定のリズムでお腹を優しくたたき続けた
するとしばらくして、寝息が聞こえてきた
寝顔を見て、思わず笑みがこぼれた
やっぱりまだまだ子供だ
『おやすみ』
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そら(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！マイペースながら、頑張って投稿していこうと思います (2023年1月21日 19時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年1月21日 19時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - こういう小説を求めていたのでこの小説に出会えて良かったです、、これからも体調を崩さない程度に投稿していただけたらありがたいです (2023年1月17日 23時) (レス) @page8 id: 0b3ef26d69 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - このケースの話は見たことなかったので楽しみです！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page8 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます、これからもマイペースに投稿していきます！暇な時にでもまた見に来てくれると嬉しいです (2023年1月15日 22時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2022年8月30日 23時
