第13話 ページ14
貴方side
『転弧くん』
転弧「？」
『危ない目に遭わせてごめんね…。でも、君は絶対私が守るから』
転弧「！」
男2人が突進して来た
1人はナイフを持ち、もう1人はビール瓶で殴るつもりらしい
「「うぉおおお!!」」
もしかしたら個性を使ってくるかもしれない
そうなる前に、先手を打たなければ…
「！…どこいったアイツ」
男たちの頭上に跳び、視界からはずれた
男たちの背後に着地すると、2人の首根っこに触れた
そして技名をとなえた
『リバイル・セル』
「お前の個性はヒーローには向いていない」
「医者を目指すべきだ」
…学校の先生にも、そう言われ続けた
確かに私の個性があれば、多くの患者を救えるかもしれない
でも、それは私のやりたいことでは無い
私の人生は、個性は、私のものだ
私は…私のしたいことをする
「があぁああ!!」
「く…首がぁ！」
私の個性が効き始めたようで、男たちは悶え苦しみながらうずくまった
転弧「…何したの？」
『ん？あー…首の皮を復元したの』
転弧「復元？」
『そ。それが私の個性。
人の皮膚は壊れた細胞でできてるからね。復元した細胞は、空気と雨にもろに当たって鋭い刺激がはしるって仕組み』
今まで個性で戦えないなりに、体術や、工夫をこらしてきた
『もうこの人たちは痛みで動けないよ。さっき警察呼んだから、もうじき捕まえに来ると思う』
「…」
『…まだ殺したい？』
「…ううん」
本心で言っているのか…
それともまだ我慢しているのか
どちらにせよ、私は同じことしか言えない
このヒーロー飽和社会で、この子を守るために
『転弧くん…』
「？」
私はしゃがみこんで、転弧くんと目線をあわせた
そう…初めてこの子に会った時と同じように
『転弧くん。私は殺しがダメと言っているんじゃない』
「え…」
転弧くんはよほど私の言葉が意外だったのか、驚きを隠せないようだった
私が目指すのは正義のヒーローでは無い
殺害を極端に嫌う平和主義者でもない
『私は、罪を冒した人はそれなりの罰があるべきだと思ってる。人を何人も殺したなら、その人が殺されるのは仕方ないと思う。人を殺せば、それだけ人の恨みを買うから』
「…」
『だからね、転弧くん。私は転弧くんが殺されてほしくないから止めてるんだよ』
「！…」
転弧くんは一瞬目を見開いたが、すぐに俯いてしまった
「どうして…」
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そら(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！マイペースながら、頑張って投稿していこうと思います (2023年1月21日 19時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年1月21日 19時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - こういう小説を求めていたのでこの小説に出会えて良かったです、、これからも体調を崩さない程度に投稿していただけたらありがたいです (2023年1月17日 23時) (レス) @page8 id: 0b3ef26d69 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - このケースの話は見たことなかったので楽しみです！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page8 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます、これからもマイペースに投稿していきます！暇な時にでもまた見に来てくれると嬉しいです (2023年1月15日 22時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2022年8月30日 23時
