第11話 ページ12
貴方side
転弧くんをおぶり、傘をさしながら探した
転弧くんは私に手が触れないようにするためか、手をダランとしている
「この辺にもヒーロー事務所増えてきちまったなぁ」
「面倒くせーなァ…」
なるほど
絵に書いたようなチンピラだ
『あの人たち？』
転弧「…うん」
転弧くんを殴った2人は、割とすぐに見つかってくれた
転弧「これからどうするの…？」
『そりゃあ…教育だよ』
転弧くんをそっと地面におろし、傘を手渡してから、男2人に近づいた
「…!?なんだ？てめぇら…」
「ガキ2人が何か用かァ!?」
そう。忘れてもらっちゃ困るが、私はまだ高校1年生
転弧くんも小学生くらいだろう
舐められるのは当然か…
『こんばんは。お兄さん達、よくも…』
「あァ!?」
『よくも私の大事な人を殴ってくれたな!!』
転弧「！」
1人の男に、思いっきりアッパーをくらわせた
「何すんだテメェ!!」
『よっ…』
もう1人の男が殴りかかってきたので、それを下によけ、男の人の急所にかかと落としをした
「ゔッ…」
『ふぅ』
転弧「…」
いっちょあがり！
ん？なんだ？
転弧くんが何か言いたそうな顔でこっちを見てくる…
『どうしたのー？転弧くん』
転弧「…殺すよりいいことって…これ？」
『そうだよ？やられたら倍返しってね』
転弧「…」
転弧くんが納得いかなそうに睨んでくる
どうやらこの子の中にある闇は、男2人を殺したくてたまらないらしい
『あー。転弧くんを殴ったのってどっち？』
転弧「…最初に殴った方…だけど」
『なるほどなるほど』
アッパーをくらわせた男は、威力が弱かったようで、ポケットからナイフを取り出した
「死ねぇぇ!!」
転弧「!!危な…」
『焦らなーい……ほっ』
突進してくる男の真横に素早く移動し、足をひっかけて転ばさせ、ナイフを足で弾いて取れないようにし…
ドシャ…！
動けないよう男の上に飛び乗った
「て…てめェ」
転弧「あ…」
今、私の尻に敷かれてる男が「死ね」と言ってくれたのは助かった
『転弧くん、私が死ぬと思った？』
転弧「………うん」
転弧くんが私のことを心配してくれたかは分からない
数日の仲だし、転弧くんにとって私は赤の他人も同然
…でも
『それが…殺されるってことさ』
転弧「！！」
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そら(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！マイペースながら、頑張って投稿していこうと思います (2023年1月21日 19時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年1月21日 19時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - こういう小説を求めていたのでこの小説に出会えて良かったです、、これからも体調を崩さない程度に投稿していただけたらありがたいです (2023年1月17日 23時) (レス) @page8 id: 0b3ef26d69 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - このケースの話は見たことなかったので楽しみです！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page8 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます、これからもマイペースに投稿していきます！暇な時にでもまた見に来てくれると嬉しいです (2023年1月15日 22時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2022年8月30日 23時
