第1話 ページ2
貴方side
私は、復元A
東京に一人暮らしするようになってから半年が過ぎようとしている
今は、ここから徒歩20分の学校に向かうところだ
雄英高校ヒーロー科
私はそこで、ヒーローになるための勉強をしている
『ん？あれは…』
いつもは人口密度の高い大通り
でも今日は何か変だ
正面から来る人が、何かを避けて歩いてくる
道の真ん中にでも何かいるのかな…
好奇心が湧き、早歩きでその場所へと向かった
「ボク？どうしたの？そんなボロ…」
子供？
おばあさんが話しかけていたみたいだが、途中で言葉をつまらせていた
覗き込んでその子供を見ると、思わず私も絶句してしまった
「す…すぐ警察かヒーローか誰か…来るからね！おばちゃん会社行かないとだから…ね！」
そう言い残して、おばあさんは男の子を残してそそくさと逃げてしまった
なんという薄情者！…
と言いたいところだが、分からなくもない
男の子は身体中に引っかき傷のようなものがあって、手が血にまみれている
何よりも死んだような目に、うっすらと笑う口元…
『君、大丈夫？』
「……」
しゃがみこんで目線の高さを合わせた
小さい子には、上からものを言うより同じ目線で話した方が良いと、どこかで聞いたことがあったのだ
男の子から反応はない
ただ、あの目で私をじっと見つめている
気味が悪くないと言ったら嘘になる
でも…
『お父さんや、お母さんはいる？』
「ﾋｯ…」
『え…』
ビクッと跳ねたかと思うと、腕や顔をガリガリとかきむしり始めた
これは…この子の拒絶反応？
お父さんとお母さんに反応したのかな
虐待されてたのか…それとも…
『ごめんね…そっかそっか、辛いことがあったんだね』
「！……」
男の子は手をピタッと止めて、再びこちらを見つめた
ひとまず安心して、この後のことを考えた
これからどうしよう？
警察に届けるといっても、この様子じゃ迷子ではなさそうだし…
かといって放っておくわけにもいかないし…
『よし！君、お姉さんの家に来るかい？』
「……」
もちろん、ずっと預かるわけじゃない
誘拐犯にはなりたくないし
ただ、この子の精神が少しでも落ち着くまで
それまではこの子の傍に居てあげたい
私は男の子に手を差し伸べた
無理やりは連れていかない
でももし、この子が手を握ってくれたら、その時は…
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そら(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！マイペースながら、頑張って投稿していこうと思います (2023年1月21日 19時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2023年1月21日 19時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
白兎 - こういう小説を求めていたのでこの小説に出会えて良かったです、、これからも体調を崩さない程度に投稿していただけたらありがたいです (2023年1月17日 23時) (レス) @page8 id: 0b3ef26d69 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - このケースの話は見たことなかったので楽しみです！ (2023年1月15日 23時) (レス) @page8 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます、これからもマイペースに投稿していきます！暇な時にでもまた見に来てくれると嬉しいです (2023年1月15日 22時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2022年8月30日 23時
