＊遷宮寺ノ巫女ハ影ヲ操ル＊【壱】 (ページ7)

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7. 秘匿死刑ページ7

翌日＿目覚めた虎杖と五条が家を訪ねて来た。如何やって自宅を突き止めたかは聞かない。

「虎杖悠仁君の秘匿死刑が決定しました～！」

『...は？』

明るく宣言する五条とは裏腹に、遷宮寺は意味が分からんと謂わんばかりの反応をする。五条の隣に座る虎杖は困った様に笑っている。

『一から説明しろ』

「うん、実はね...」

五条は説明する。
特級呪物"両面宿儺の指"は壊せない、日に日に呪いは強まっているし現存の呪術師じゃ封印が追い付かない。虎杖が死ねば、中の呪いも死ぬ。
そして五条は上に提言した。
「どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい」と。

『...良いだろう』

「え！？遷宮寺、良いの？」

『虎杖悠仁、妾はお主が気に入っておる。だが、妾が此処に留まればお主とはもう会えん』

「お、おう」

『知らん人間の為に命を懸ける気にはならんが面白い。お主の為に力を貸そう、妾も行く』

「よし！決まりだね」

『"あくまで"悠仁の為じゃからな』

「分かってる分かってる、じゃあ準備しようね～」

テンションの高い五条にイラつきながらも、遷宮寺は少し微笑んだ。

『(この選択が凶と出るか吉と出るか...)』

それは誰も知らない。