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れてるからね」
ぎこちなく笑う副生徒会長を「そうですか」のみ言って走って行った。
グラウンドの半分を走り終わってあと半分頑張ろうと思い走っていると後ろから
「ねー!少し生徒会の仕事手伝ってくれないー?」
また雑務か…
「わかりました今すぐ行きます」
「わーい有難う!いやー君みたいな子が丁度欲しかったんだよ。君にぴったりな仕事だから安心して!」
何も安心出来ない。雑務か?サンドバックか?それともパシリか?一体どれが来るんだ?
構えて置かないと。
「あっ自己紹介が未だだったね!私は生徒会長の通草 穂花。花はアケビ。どんな事でもできるというか多才の才能の持ち主!」
成る程戦闘などの才能もあるわけか。だから生徒会長。そしてこの性格。誰からも好かれそうだ。
「弥美華ちゃんの花は?」
性格、名前は知っているが花は知らないのか。
「シロツメグサです」
「シロツメグサってどんなのだっけ?」
「此方を」
お嬢様みたいだな。あまり好きなタイプではないな。
「成る程だからDか」
「理解して頂きましたか?で仕事というのはどのような?雑務?パシリ?それともサンドバッグ?生徒会には逆らえないのでお好きなように」
「えっ?私はただ単についさっき本を読んでいたから華実雅や花が好きなんだなーと思ってそれで誘っただけだけどえっ?」
もしかして勘違いか。性格までは把握していないのか。
「まっいっか。で仕事っていうのは殺人グループの件を手伝って欲しいんだけどいいかな?」
「拒否権は私には有りませんしいいですよ」
「あらそう?じゃよ」
「なにいってんですか?!権限を無くされていいんですか?!」
「ええ弱者は強者の道具ですから」
「僕はそうは思いません…貴方がどんな考えでも僕はその考えを許しません!」
「そうですか…」
この人はしっかり人のことを考えているんだな。
私は思わずクスッと笑い
「何がおかしいんですか?」
「いえ貴方のような人珍しいですから。私は白爪弥美華と言っても先程聞いていましたよね。」
「僕は副生徒会長を務めさして頂いてる。ムカリと言います!花はムスカリ。能力は有利になれる能力です。」
「いい能力ですね。では生徒会室まで連れてって下さい。私もその仕事したいです」
こんな人たちならきっとSクラスのようには扱わないだろう。
私はそう信じついて行った。
○
「へえ。シロツメグサの子いい花…どうですか?そっちは」
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作者名:暇人センセー | 作成日時:2018年7月12日 23時