11:疲れ ページ11
「あ〜痛た……」
結局修理がてらいろんな所が気になってあれこれ弄くっている内に肩も腰もすっかり固まってしまった。
コキ、コキ、と気味の良いおとを鳴らしつつ、我ながら年を取ったなぁなんて考える。
あと四年もすればもう三十路。
「あー、やだね、歳ばっかりとって───っと、すみません」
角から現れたサングラスの男にぶつかりとっさに謝罪を口にする。
つーか何でこの船にはサングラス掛けたヤツが多いんだろうか?
「!……いや、此方こそ悪かったねェ」
驚いたようだったがさっさと謝って行ってしまった男を、私は対して気にすることもなく食堂へ向かった。
さっき船員から遊女の話を聞いたから、どうせまたあの人は部屋に女を連れ込んでいるのだろう。
苛立ちも起きぬ自分に呆れながら部下から上がってきた書類をめくりながら拉麺を啜る。
だいたいあんな男のどこが良いんだか。
朝は起きれないし、我が儘だし、子供っぽいし。
「あー……何か疲れた」
ごつん、とテーブルに額をつければ冷たくて気持ちが良い。
そのまま襲い掛かってきた睡魔に、こんなところで寝てはいけないと思いつつも、私は吸い込まれるように意識を失った
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姫華(プロフ) - とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2019年6月8日 23時) (レス) id: c5633e9a43 (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - 本当に面白いです!これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月9日 17時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
千颯(プロフ) - ああぁぁぁ〜!おかん体質の夢主ちゃんすこ過ぎます〜!!更新頑張ってください! (2019年3月9日 1時) (レス) id: ee8ee87e1d (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - とても面白いです!これからの展開が楽しみです。 (2019年3月2日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年3月2日 0時