【銀魂】祈る暇があるのなら◆第二幕◆

69:聞き込み調査 ページ21

「美しい村ですね」


行き交う人々を眺めながら、思わずそう呟く。
肌を撫でる海風は心地よく、村は活気に溢れていた


「仕事じゃなけりゃ最高なんだがねィ」


車を止めて宿を取って。荷物を置いた私達は早速聞き込み調査を始めることにした



「そうですね……あ、此処ですよ。此処の娘さんが３日前に姿を消したようです」


資料を思い出しながらそう告げると、沖田さんははめ殺しの窓から中を覗いた



「反物屋か……おい、行ってこい」

「ええ…私ですか？」

「中に居んのは男だ。俺が行くより警戒心もいくらか薄れるだろうよ」

「…そう言うことなら」



確かに沖田さんの言葉は一理ある。



「俺ァそっちの質屋で聞き込んできまさァ」

「わかりました」



ひらりと手を上げて質屋に入って行った沖田さんを見送ってから、私も反物屋の暖簾を潜った



「ごめんください」




少しやつれた壮年の男が、何処か疲れたような笑みを見せながら「いらっしゃいませ」と言った







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