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68:海の見える村 ページ20

「女だけが消える村、ねェ?」


レンタルした青の可愛らしい車を運転しながら、沖田さんはうさんくせェ。とでも言いたげに溜め息を吐き出した。

助手席に陣取っている私は、流れていく景色を視界の端で捉えながら、局長から受け取った捜査資料を捲った



「一人ずつ、しかも不定期に、だそうですね」

「めんどくせェ」


ついにそう口にした沖田さんに、私は思わず苦笑い。

観光客を装って事件の捜査に当たれとの指令に私と沖田さんが指名された理由を局長は答えなかった



「あ、そう言えば副長に聞いたんですが、この村、海鮮丼がとても美味しいそうですよ」

「海鮮丼?」



沖田さんの声が僅かに弾む



「はい、海の近い村ですか、海産資源が豊富で、観光客も年々増加傾向にあるようですよ」

「ほー、どーりで近藤さんがニコニコしてた訳でィ。働き者の俺へのご褒美って所ですかねィ」



何処と無く嬉しそうな沖田さんの声に、どうやら上手くノせる事には成功したようだと内心ホッとする。



「あくまで仕事優先でお願いしますよ。沖田さん」



へいへい。と聞いているのか居ないのか、そう適当な返事を聞いた頃、フロントガラスの向こうには、驚くほどに広く美しい海が広がっていた







69:聞き込み調査→←67:日常



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みぃ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品がとても大好きでいつも楽しく読んでます。更新頑張ってください。応援してます (2019年5月31日 19時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてます!私の考えなのですが、伊東さんは、もしかしたら愛情が欲しかったのかな?と思いました。 (2019年2月19日 23時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 虎さん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます!!伊東さん…確かに頭が良くて何と無く怖い印象があるのわかります…でも生い立ちもラストも切なくて……。真選組動乱編終了までもう少しですので楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです!私は伊東さんっていつ見ても少し怖い印象を持っています。 (2019年2月17日 20時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年2月13日 0時

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