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75:器 ページ27

「そりゃー辛かったのう。して、何か心当たりはないがか?」

「実は、有紀が居なくなる前日、酷い物音がしたんだよ」

「物音?どんなんじゃ」

「ドシーンッて、何かが落ちるようなでっかい音だよ」

「ほー?」

「そういやァ唐沢さんとこも音を聴いたって言ってたなァ!」



大勢の村人に囲まれている辰馬さんを私は少し離れた場所から眺めていた。

辰馬さんが持ってきたと言う天人に人気の菓子を食べながら、村人達は口々に"神隠し"についての情報を話し出した


「ったく、俺らの苦労はなんだったんでィ……」


隣に腰を下ろした沖田さんが詰まらなさそうに団子を頬張った。

輪の中心にいる辰馬さんは、私達がどれ程掛けても崩せなかった村人の警戒心を、意図も容易く打ち破ってしまった。


「ま、この分じゃ直ぐに片ァ付きそうだな」

「ですね」


聞き耳をたてていた私達は、宿屋から持ち出した刀を腰に差し、辰馬さんに断ってから船着き小屋を目指した


沖田さんが扉を蹴破れば中には大勢の天人。


「な、何だ貴様ら!」



動揺しながらも各々の武器を構えた天人達に、顔を見合わせてから、私達も刀を抜く。



「御用改め、真選組でさァ」



ニヤリと口の端を持ち上げた沖田さんの言葉を合図とするように飛び掛かってきた天人に向かって、刀を振り上げた








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みぃ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品がとても大好きでいつも楽しく読んでます。更新頑張ってください。応援してます (2019年5月31日 19時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてます!私の考えなのですが、伊東さんは、もしかしたら愛情が欲しかったのかな?と思いました。 (2019年2月19日 23時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 虎さん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます!!伊東さん…確かに頭が良くて何と無く怖い印象があるのわかります…でも生い立ちもラストも切なくて……。真選組動乱編終了までもう少しですので楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです!私は伊東さんっていつ見ても少し怖い印象を持っています。 (2019年2月17日 20時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年2月13日 0時

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