25:大祝(G) ページ26
濁った瞳だと思った。
だが、その割りには、上手く笑うヤツだとも思った。
どこか存在事態がちぐはぐなように感じられ、何かを諦めたかのようなヤツだと思っていた。
コイツが諦めたのは、自分自身だ。
自分自身の存在意義。
青白い顔が街灯の安っぽい光が照らす。
その頬についた血に手を伸ばし、拭ってやると、びくりと肩を跳ねさせ、黒に近い藍色の瞳が怯えたように俺を見た
「あ、の、」
「よく頑張ったな」
ぽんぽんと頭を撫でてやれば、驚いたように目を丸くして、その後スッと視線を外し、立ち上がった
「……すみません行きますね、お話、聞いてくださってありがとうございました。それでは」
律儀に頭を下げて、しかし目は会わせずに、Aちゃんはさっさと行ってしまった。
酷い出血だったが、大丈夫だろうか。
残り香が血の匂いってのも色気がないが、俺は残った酒を一気に煽って、缶をゴミ箱に投げ捨てた
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れもん(プロフ) - 月歌さん» ご指摘ありがとうございます!ただいま確認、訂正致しました。対応が遅くなってしまい申し訳ありません。これからもどうぞ宜しくお願い致します (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - コメント失礼します!この話すごく好きです!あ、あと、43話の総悟のセリフ、「〜ますァ」より、「〜まさァ」の方が総悟らしさが出ると思いますよ…!余計だったらすいません<(_ _)>これからも応援してます! (2019年2月7日 1時) (レス) id: 6a57b5564a (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 橋本さん» ありがとうございます!文才と学だなんて……嬉しすぎます…!稚拙な文章ですが、これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2019年2月6日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
橋本(プロフ) - 文才と学の多さに圧倒されました……すきです。ふとしたときの表現だったり言葉で本当に知識のある方なんだなぁと思いました。続き楽しみにしてます、更新頑張ってください! (2019年2月4日 23時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - (о´∀`о)さん» コメントありがとうございます!ゆっくりですができるだけ更新していきたいと思っております! (2019年2月4日 7時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年1月28日 16時