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13:出動 ページ14

銀時殿と新八殿と無事に猫を届けた後、少し急いで屯所へと帰った。



「遅かったな。何かあったか」

「すみません副長。迷子の猫を届けていまして」

「お前は……まぁ良い。帰ってきたとこ悪ィが仕事だ。詳しい話は車でする」

「分かりました」

煙草を咥えたままさっさと行ってしまう副長の後をついて、黒塗りのパトカーに乗り込む

副長が運転席に座り、私が助手席に座る。シートベルトをしたのを確認してから副長は車を発進させた


「攘夷志士の話は覚えてるな?」



灰皿に短くなった煙草を擦り付けながら、副長は煙を吐き出した



「はい。此方では天人を排するために刀を持つ者のこと、でしたね」

「ああ。その中でも穏健派とは言われているが……桂小太郎の目撃情報があった。この先の寺田屋だ。近藤さん達は既に入り口を固めてるから、俺達は別動隊として裏口から斬り込む」


そこで一旦、言い辛いそうに口をつぐんだが、副長は直ぐに次の言葉を続けた


「お前、人を斬ったことはあるか」


その質問にどう答えるべきか迷った。

しかし、ここで嘘をついても仕方ないと、私は副長の方を見ずに頷いた


「……はい」

「そうか。油断はするな、合図があったら一斉に乗り込む。俺の指揮に従え」


良いな。それだけ言って、車は停止した。

大丈夫。上手くやれる。
人の指示に従うのは得意だ‼️

車を降りればぴりりとした空気が頬を撫でた。

腰の刀が何時もよりずっと重く感じる。


「大祝」

「はい、直ぐに行きます」


パチン、と鍔を鳴らして、私はそっと足を踏み出した







14:桂小太郎→←12:失言



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れもん(プロフ) - 月歌さん» ご指摘ありがとうございます!ただいま確認、訂正致しました。対応が遅くなってしまい申し訳ありません。これからもどうぞ宜しくお願い致します (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - コメント失礼します!この話すごく好きです!あ、あと、43話の総悟のセリフ、「〜ますァ」より、「〜まさァ」の方が総悟らしさが出ると思いますよ…!余計だったらすいません<(_ _)>これからも応援してます! (2019年2月7日 1時) (レス) id: 6a57b5564a (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 橋本さん» ありがとうございます!文才と学だなんて……嬉しすぎます…!稚拙な文章ですが、これからも楽しんでいただけるように頑張ります! (2019年2月6日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
橋本(プロフ) - 文才と学の多さに圧倒されました……すきです。ふとしたときの表現だったり言葉で本当に知識のある方なんだなぁと思いました。続き楽しみにしてます、更新頑張ってください! (2019年2月4日 23時) (レス) id: cee43a9737 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - (о´∀`о)さん» コメントありがとうございます!ゆっくりですができるだけ更新していきたいと思っております! (2019年2月4日 7時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年1月28日 16時

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