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「いﾞっ！？ったぁ……」
蹴り倒された椅子のせいで、体の自由を奪われていた私はそのまま床に叩きつけられるようにして倒れた。
右肩を強く打ち付けはしたが、頭は大丈夫だった。
それにしても荒っぽい……荒っぽ過ぎる取り調べだ。
これをあと約70時間。
なるほど、そりゃあ犯罪者の検挙率も上がるわけだ。
「おいおい暴れるなよ、ほら、ちゃんと座れって」
椅子を元の位置に戻され、一つ息を吐き出すと三人の取り調べ官の内一人が呼び出され部屋を出た。
数分もしない内に戻ってきた取り調べ官は後ろに見知らぬ男を一人伴っていて、先程まで自分が座っていた椅子にその男を勧めると、他の取り調べ官にサッと視線を走らせるとそそくさと部屋を出ていった。
目の前に腰を下ろしたのは白に近いブロンドの髪を長く伸ばした男。
すうっと細まった瞳が値踏みするように私を見るその視線は、明らかに"魔法使いの視線"で、異が痛むのを感じた。
「いや、失礼。ミス・ローレンス」
「初めまして、どちら様です？」
片方の眉を持ち上げて見せると、フッと口角を持ち上げる。
一つ一つの所作に意味を込めるような動きに、自然と眉間に力が入った。
「私は、ルシウス・マルフォイ。貴女の勤めるホグワーツ魔法魔術学校の理事をしています。どうぞ、宜しく」
丁寧に差し出された手に、私は縛られたままの体を見せ付けるように首をかしげると、彼は僅かに眉を持ち上げて口元に笑みを浮かべ「これは失礼」と手を引っ込めた。
「で、マルフォイ理事、はるばるこんなところまでお越しいただいて、私に何かご用ですか？」
えぇ、勿論。
明らかに何かを企むかのような洗練された笑みに、今度ははっきりと眉間に皺が寄るのを感じた。
(まーた苦手なタイプの人間だ…)
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きのこ(プロフ) - やっぱり最高です！！！ありがとうございます( ´∀｀) (2020年5月19日 9時) (
レス) id: 2f2822d021 (このIDを非表示/違反報告)
たまち - 結構ガチで続き待ってます このシリーズマジで好きです (2020年5月7日 23時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - いやぁ、不安になる終わり方ですねぇ。続きがとても楽しみです！体の調子に気をつけて頑張ってください！ (2020年4月14日 7時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微糖 x他1人 | 作成日時：2020年4月12日 17時
