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「わざわざこんな拘束が必要なんですか？」
両手は魔法によって厳重に拘束されていて、杖も没収された。……まぁ、それは無駄なことなんだけど。
しかし、何て言うか、役人に連れられ両手首に輪っかを掛けて学校内を歩いていれば嫌と言うほど目立つ。
任意同行のクセに嫌がらせのように填められた手錠をちらりと見た役人は「貴女は″優秀″な魔女だそうですからね」と嫌味たらしく言ってのけるのだから、舌打ちの一つでもしてやりたい気分だ。
「先生！」
ぱっと目の前に立ちはだかったのは赤毛の双子。
そう言えば、今日は見てもらいたい悪戯グッズがあるといってたけれど、この調子では今日中に帰ることは非常に難しいだろう。
「あ、そうだ2人にお使いを頼んで良いですか？
私のトランクに入ってるお菓子をスネイプ教授に届けてほしいんです、マグル界にしか売ってないもので……探してもわからなかったらトランクごと持っていってあげてください」
一度視線を絡ませたフレッドとジョージは何かを察したらしく、二人は揃えたかのようにはっきり頷いて見せた。
「あぁ、″あのトランク″か」
「またいつものお使いか」
肩を竦める2人に、お願いしますねと笑って見せると、彼らは任せてよと笑みを見せた。
″トランク″を他人に見られるのは気が引ける。が、役人に押さえられるよりはよっぽどマシな上に、スネイプの所に持っていけば、彼ならある意味、″適切に処分″してくれることだろう。
「で、先生はお出掛け？」
「えぇ、試験も終わったことですしね」
「ローレンス教授、あまり時間は食っていられません。我々が貴女を拘束できる時間は法的に定められていますから」
眉間に皺を寄せた役人に、それは失礼と笑みを見せれば、どうやら気に入らなかったようで、彼は一つ咳払いをすると双子に厳しい視線を向けた。
「お二人とも空のトランクには教授の私物を積めて差し上げてください。どうせ直ぐに必要になるでしょうから」
ぽかんとする双子を鼻で笑うと、役人は私の腕を繋ぐ鎖を掴み、引きずるように歩き出した。
後ろから聞こえてくる双子の煽りは全く耳に入っていないようで、ペースを考えずにずんずんと歩いていく背中を小走りになって追い掛けながら、密かに溜め息を吐いた。
(一応、任意同行)
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きのこ(プロフ) - やっぱり最高です！！！ありがとうございます( ´∀｀) (2020年5月19日 9時) (
レス) id: 2f2822d021 (このIDを非表示/違反報告)
たまち - 結構ガチで続き待ってます このシリーズマジで好きです (2020年5月7日 23時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - いやぁ、不安になる終わり方ですねぇ。続きがとても楽しみです！体の調子に気をつけて頑張ってください！ (2020年4月14日 7時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微糖 x他1人 | 作成日時：2020年4月12日 17時
