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よっぽど鬱憤がたまっていたらしい。
武装解除呪文でロックハートを吹っ飛ばしたスネイプの微かなどや顔に驚いた後、皆さんなかよく決闘しましょうと言うわけにもいかずあちらこちらで乱闘騒ぎが起こったのは言うまでもないことだ。
まずは非友好的な術の防ぎ方を知るべきとスネイプの言葉に引っ張り出されたのは、やはりというべきか、ポッターくんとマルフォイくんだった。
スネイプがあのポッター──ジェームズ・ポッターの執拗ないじめを受けて嫌うというよりは憎んでいたことは重々承知の上だけど、それにしても息子を相手にうさを晴らすのはどうかと思う。
ロックハートの防衛呪文の助言はまったく役に立たなさそうだったので、私は生徒の隙間をぬって舞台の足元に寄った。
とたんに不安そうなポッターくんが私を見下ろしているところに口元に手を添えて呪文を教えた。
「ポッターくん、杖を真っ直ぐ構えて、相手の魔法に向かってこう唱えるんだ、"
「はい先生」
確りと頷いたポッターくんは舞台の真ん中でマルフォイくんと顔を突き合わせた。
スネイプがこちらを睨み付けているような気がしていたがわざと無視をして、二人の杖先に集中した。
そしてロックハートの合図が二を過ぎたとき、片方の杖が眩い閃光を発した
「
後ろに吹っ飛んだポッター君が目の前で舞台を2、3メートル滑った。
直ぐ様立ち上がった彼は直ぐに杖を突きだし呪文を唱えた
「
クリティカルヒット。
どうやらスネイプはマルフォイくんに防衛呪文を教えたわけではなかったようだ。
直ぐ様気を取り直したマルフォイくんが、またもや杖を振る。
「
マルフォイくんの杖の先が炸裂し、長く太い胴を持った黒い蛇がにょろりと鎌首をもたげて攻撃の体制をとった。
──非常に懐かしい呪文だった。
といっても私はこれをかつてスリザリン生に向けて放ったのだが、いったいあれの始末はどうしたのだろうか？
周囲の生徒が悲鳴をあげ、ポッターくんはその場に固まった。
「動くな、ポッター」
スネイプがやけに楽しそうに言うので、ポッターくんがちらりと私を見た。
「我輩が追い払ってやろう」
悠々と歩み寄るスネイプを抑え、場違いな声が響いた。
「私にお任せあれ！」
(決闘クラブ！)
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きのこ(プロフ) - やっぱり最高です！！！ありがとうございます( ´∀｀) (2020年5月19日 9時) (
レス) id: 2f2822d021 (このIDを非表示/違反報告)
たまち - 結構ガチで続き待ってます このシリーズマジで好きです (2020年5月7日 23時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - いやぁ、不安になる終わり方ですねぇ。続きがとても楽しみです！体の調子に気をつけて頑張ってください！ (2020年4月14日 7時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：微糖 x他1人 | 作成日時：2020年4月12日 17時
