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彪馬side
あの後、Aは救急車で運ばれていって病院に着いたあと治療するためにどこかへ連れていかれた。
俺は一応、メンバーにも連絡をしておいた。
10分後、来たのは颯くんと毅くんと玲於くんと和哉と洸希だった。
洸希｢彪馬！！！｣
｢ぁ、洸希…、｣
洸希｢彪馬大丈夫か…？？Aちゃんは？？｣
｢わからない…多分どこかで治療してるんだと思う。｣
みんな自分の彼女でもないのに凄い心配してくれて。
ああ。
俺って幸せ者なんだなって思った。
玲於｢彪馬は？怪我は大丈夫なの？｣
｢俺は別に…ただのかすり傷だし、｣
それから10分後。
Aの目が覚めたという。
こんなに早く目が覚めることは早々ないらしいしかなり珍しいという。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
A｢…ぁ、｣
毅｢Aちゃん、大丈夫？？｣
A｢うん、まあ…轢かれたっていっても頭から血が出たぐらいだし、ちょっと縫ったけど命に別状はないみたいだから。ご心配ありがとう。｣
颯｢なんだ…びっくりしたぁ〜…ほんとに心臓に悪いから〜笑｣
A｢ごめんね心配かけちゃって、それよりなんか颯くんの後ろに誰かいる？｣
颯｢ああ、彪馬だよ、｣
A｢ひょうま…？？｣
Aに名前を呼ばれて自分の中からスーッとなにかが消えていく気がした。
でもその消えたものはすぐに戻って来ることになった。
｢A、怪我、大丈夫か？｣
俺がそう声をかけるとAは何も言わないままだった。
やっと口を開いたかと思えば。
A｢あ、あの、彪馬さん…でしたっけ、？えっと…
どちら様ですか？？｣
全員｢！！！！！｣
ぇ…っ
颯｢はぁぁぁぁぁ！！？Aちゃん知らないの！？ドッキリか何か知らないけど内容にも程があるよ！！！？｣
A｢いや、ほんとに知らないの…｣
玲於｢Aちゃん、ほんとに覚えてないの？？ほんとのほんとに？？｣
A｢ええ…｣
はっ…
やっぱり神様は意地悪だ…っ、
A｢あの、大丈夫ですか…？？顔色が悪いけど…どこか具合でも…｣
そう言って俺の事を心配してるAは俺に触ろうとしたけど俺はそれを。
ﾊﾞｯ
｢…触んな。｣
払い除けた。
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作者名：めろん | 作成日時：2021年1月24日 20時
