態度27 ページ27
ピロピロピロ
突如教室に響き渡る着信音。
五条先生はポケットからスマホを取り出すと
画面を見るなりムスッとした顔つきになる。
五条「ごめんA、急用が入ったから居残りはまた今度ね〜」
『あ、はい』
五条「それと悠仁」
虎杖「...」
五条先生は悠仁の耳元でコソリと何か言うと
そのまま教室を出ていった。
そもそもこんな空気になってしまったのは
私が悠仁を巻き込んでしまったからだ。
謝ろう、
素直にそう思い彼の目の前に立った。
『悠仁、ごめ...
え??』
渋々と悠仁の顔を覗き込むと私は驚きを隠せなかった。
.
.
『....
すく...な??』
何を言ってるんだろう私は。
顔に模様がないから悠仁のはずなのに
この雰囲気は間違いなく宿儺だ。
ゆっくりとこちらを見ると彼は私の頭に手を伸ばした。
.
宿儺「...チッ、小僧になりすました結果がこれか。
お前にもバレるとはな」
『え、え??』
宿儺「アイツは最初から俺だと気づいていたぞ」
最初からってどういうこと?
ジトッと宿儺を見上げるとグシャグシャと頭を強く撫でられた。
...というか
『いつから悠仁と変わったの!?』
これは大問題だ。
だって話の内容は大体...
『どうやったら"宿儺"みたいに強くなれるのかなぁ』
『何で"宿儺"は私みたいなのと付き合ったんだろう』
『宿儺って本当にかっこいいんだよ!?わかった??悠仁!』
『ッ 〜...//』
宿儺のことばかり話してたんだもん!
顔が自分で熱くなるのがわかる。
宿儺は手を止めてニヤリと笑うと、私に顔を近づけた。
.
宿儺「さぁーな。
ただ、お前が俺の事ばかり話していたのはよく覚えとる」
『ッ!//
バカ!//』
宿儺「よいよい。
だが、1つ感心できんことがある」
そう言うと私の首に顔を埋めてきた。
チクリと首に痛みが走ると、彼はすぐに離れて真剣な眼差しで見下ろす。
.
宿儺「男を舐めすぎだ、少しは警戒しろ」
ポンッと頭を軽く叩くと、部屋に戻るぞと
親指でクイッと廊下をさした。
こうして私たちはそれぞれの寮部屋へ戻ったのである。
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お松 - うわぁぁぁぁぁぁーん(泣)おもしろかった((スンッ更新頑張ってください!! (12月10日 18時) (レス) @page46 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 自分宿儺推しなんですけど…感動してめっちゃ涙が出ました…!!続き楽しみにしてます!頑張ってください!応援してます! (2022年5月15日 19時) (レス) @page46 id: feafda8538 (このIDを非表示/違反報告)
momo10201126(プロフ) - 何回も読んじゃいました!!続き楽しみにしてます! (2021年5月8日 23時) (レス) id: dcc32cc76d (このIDを非表示/違反報告)
チョコクッキー - めっちゃ面白いです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます! (2021年3月19日 1時) (レス) id: ccaf61c615 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 宿儺推しなので作ってくれてありがとうございます!めっちゃ泣きました;ー;これからも更新頑張ってくださいね! (2021年2月13日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マガタマ | 作成日時:2021年1月1日 12時