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百六十一訓 ページ11

その言葉にトシは背中の後ろに私を隠した


土「邪魔すんな。とは言われてねえからな」


伊「つくづく嫌な男だ…」


鴨太郎はトシの隙をついて私を引っ張り出した


『うわっ!』


伊「もう少し色気のある声が出せないのか」


『悪かったな、色気のない声で』


そもそも咄嗟に「きゃあ」なんて可愛らしい声が出るわけないだろ


それも真選組参謀にだ


伊「まあ、そんな君も可愛らしいが…一人の女性として愛している。僕を選んでくれないか」


身長の低い私に合わせるように腰を曲げて言ったせいで顔が至近距離にある


夜も遅い、部屋も机のうえの明かりしかないため顔が赤くなったのはばれてないはずだ


伊「暗くてもわかるぐらい赤くなっているな」


赤くなった私の顔、、頬を優しくなでる


ふと鴨太郎の顔を見れば背中にゾクリ悪寒が走る


うっとりと妖艶な表情であるのに、男の表情が現れる


鴨太郎から離れるように少しずつ下がる


『…ッ』


数歩下がった時 ドンッ!


何かに背中をぶつけ振り返れば、トシにぶつかったようだ


『ひえっ…』


土「伊東、Aはお前じゃなくて俺の方が良いんだとよ」


私を後ろから抱き締めた


『ちょ、トシ離し…』


伊「君も嫌がられているじゃないか」


そう言う伊東は私の耳元で


伊「君はどちらを選ぶ?」


『ひうっ!』


土「可愛い声だな…」
伊「もっと聞かせてくれ」


あ、だめだこれ


誰か…!

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美結菜 - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2023年2月14日 18時) (レス) @page26 id: f842e5f119 (このIDを非表示/違反報告)
- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月13日 20時) (レス) @page26 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
天丼先輩(プロフ) - すごく面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年1月24日 23時) (レス) id: f545735e29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふうた | 作成日時:2021年1月23日 22時

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