12 ページ12
・
「七瀬、！」
すぐに我に返って1番に心配するのは
数秒前に聞こえた、
彼の腕にボールが当たる音
だから、慌てて
私の頭のあたりにある
私より背の高い七瀬の、その腕を見れば
案の定、その当たったところだけ
綺麗に赤くなってしまっていた
「ごめん」
「本当にごめん、」
絶対痛いよ、こんなの、
七瀬の腕を取って
そこを優しく撫でる、なんてことも出来ないから
私はひたすら頭を下げる
なのに、
誠「ううん」
誠「栗原は？怪我ない？」
「や、私は大丈夫だけど……」
七瀬は、私の心配をしていた
ボールを蹴った子も「マジでごめん！」と七瀬に誤りに来ていたけど
誠「大丈夫だって」
誠「部活も今終わったし」
とかって。
腕を適当に振って
どこかへ立ち去ろうとする彼
空気が読める、と評判の七瀬だけど
いつもいつも自分を押し殺している気がして。。。
今日だけは
さすがに見逃していられない、
私は走って、
少しずつ遠くなっていく背中の持ち主である、
七瀬の左腕を掴んだ
「せめて手当だけしよ？」
「私が責任もって、ちゃんとやるから、」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2496人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まー(プロフ) - あんずさんの描写がほんとに好きで毎回キュンキュンさせられました！素敵なお話でした！！ (2019年9月1日 7時) (
レス) id: b5240094ea (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - ほんとにやばくてキュンキュンどころかギュンギュンしてます笑最後の七瀬がもうかっこよすぎて頭抱えます笑あんずさん毎回天才すぎます！ (2019年9月1日 2時) (レス) id: 004c126250 (このIDを非表示/違反報告)
冷麦(プロフ) - 毎回更新見てふるえていました…本当に唯一無二の紅一点もので楽しかったです！素敵なお話をありがとうございました！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続きほしいです！！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: bf17d816d6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます！今夜完結する予定ですので、ぜひお読み下されば幸いです！ありがとうございます！頑張りますね！！ (2019年8月31日 19時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんず
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akko010716&scr=novel/321576798...
作成日時：2019年7月21日 21時
