カンカン ジャラリと鎖の音が

38話 アメの好み ページ40

・クリ
・深瀬さん
・るり子さん
・オヤツ

長谷「……えっ？これだけなのか？」

夕士「……た、多分」

夕士が書いた、アメの好きなものメモは4つ

その殆どが、人物である事に長谷は愕然とした

アメと接触を謀る、となると……慎重にならざるを得ない

アメは只でさえ警戒心が強く、臆病だ

一度警戒心を持たれたら……仲良くなるのは難しいだろう

入学当初から有名進学校の生徒会長を勤め、他者が羨む様な人生を送ってきた長谷

そんな友人が、幼子の為にココまで必死に優秀な頭を使うのは珍しいと夕士は思った

そんな友人にアドバイスをしてやりたいのは山々だが……

夕士「そもそも俺自身がアメに懐かれて無いからなぁ……」

長谷「もっと……なんか具体的な事が分かったらなぁ……」ｳｰﾝ

アメ「キュウ〜……」ﾌﾜｧ

大きな欠伸をし、アメが目を覚ます

まだ目が覚めきって無いのか、畳みに俯せになってボーッとしている様だ

アメ「キュ〜……」ﾌﾝﾌﾝ

長谷「……そうだ!!」ﾊｯ!!

ノンビリするアメの様子を見て、何かを思い付いた長谷

夕士「うおっ!?どうしたんだよ？」

長谷「良いから!!るり子さんの所にいくぞ!!」

夕士「えっ？何でるり子さん？……お、おい!?」

疑問符を浮かべる夕士を無視し、長谷は早速るり子さんの元へと向かった

39話 仲良くなろう 長谷編1→←37話 長谷の決意

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す