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お前のことはあの時に諦めたはずだった
俺はお前のことが嫌いだ
,,,,
なんでもない
でも
俺はまだ心の底にお前の名前が刻まれていたんだなって
まだお前のことを思い出すとないはずの良心が痛むんだ
どうしようもないほど俺はお前の虜になってしまっていて
哀れすぎて笑えてくるな
そんな時,本で読んだことをふと思い出した
《海が見える丘で
亡人の大事にしていた品と花を埋めると
たった一夜だけ会うことができる》
んな、しょうもない話
その時の俺は相当壊れていたのか
本に書かれていたことを実行した
しかし,,,
アイツは現れなかった
あの事件からちょうど一年
俺はゲツライコウをもってアイツの墓に行った
そうしたら急に電話がかかってきたんだ。
call.murder
「,,,なんだ?」
「お前、随分前に変なことしてたよな?」
「は?」
変なことというのはあの本に書いてあったことだろう
そしてなぜ電話をかけてきて一言目がそれなのか,,
「その効果、今に出てきたんじゃねーのか?」
コイツにしては珍しく変な文をツラツラ並べている
そして少々声も,,,
俺は少し嫉妬した
「,,,じゃあな」
俺はそう言い残してアイツを探した
強いネガティブを感じたから来てみると
アイツはあの事件の前のまんまだった
俺は泣きそうになるのを堪えて平然として語りかける
しばらく話しているとAは自分が一度死んでいるのに
気づいていない,,ということを知った
「それはお前が1番わかっているはずだ」
そういうとAは困惑しながらも
もう知っているかのように顔を歪めた
俺はその時,衝動的にAを抱きしめていた
Aは驚いたような顔をするとそのあと優しく俺の背中に手を回してくれた
それからしばらく経った後,Aはこの一夜にやり残したことを全てやりたいと言った
それはお菓子作りだったり
それはショッピングモールへ行くことだったり
それは一緒に本を読んだり
様々だった
5:58
Aは6:00までしかここにいられない
『最後はキスをしながら消えたい』
それがAの最後の願いだ
6:00
Aの感触がなくなったところに
1輪の月下美人が咲いていた
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#a - にぃさん» 私のその時の気持ちで題名つけましたよ(笑)好きだなんて,,,ありがとうございます〜最近忙しくてあまり更新できておりませんが頑張る所存でおりますのでよろしくお願いします (10月26日 23時) (レス) id: 770441da35 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あ、あの、題名って小説見て決めました?めっちゃ題名好こなんだが (10月25日 19時) (レス) id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
#a - プリン食べたいさん» ウルッときたのならよかったです(安心)メア様かっこいいからめっちゃ書くかもです(笑) (10月18日 12時) (レス) id: 770441da35 (このIDを非表示/違反報告)
プリン食べたい - なんかウルっときたッ…メア様ッッ流石ですッッ!!!!!(?) (10月17日 18時) (レス) @page2 id: 07b9ba0dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2023年10月14日 17時