神の子 (ページ2)

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いち！ページ2

『ねぇ、おかーさん！おとーさんは今、何してるの？』
「こら、A！お父様でしょう？」

おとーさま...

『んー！やだ！おとーさんがいい！』

「ダメよ、お父様と呼びなさい、」
『おとーさまだと家族じゃないみたいだからいや！』

「...困ったわね....じゃあ、お父さんと呼んでいいのはお母さんの前だけよ。アレン様の前ではお父様やアレン様もしくはアレス様と呼びなさいね。」

アレン様..
アレス様？..

『わかった！お父様にする！..おかーさん！』
「どうしたの？」

『アレス様ってなに？』
「お父様.アレン·キャンベルの神名よ。」
『シンメイ？』

「そう。あなたなら«ゼウス»よ。」
『ゼウス...僕が？』

「そう。貴方はA·キャンベルでもあり、ゼウス神でもあるのよ。」

ゼウス...

『おかーさんの神名ってなに？』
「私の神名は«アフロディーテ»」

あふろでぃーて..

「それと、アレン様とは家族のみが呼べる名です。間違っても他の神々のいる場所では使わないように。」

『なんで家族しか呼んだらダメなの？』
「お父様はこの世の神々をまとめる一番偉い神。つまりヴィシュヌの役割を果たしています。そのため名前を知られる訳には行かないのよ。」

ヴィシュヌ？

「ついでに言っておくとAは私よりも位が高いのよ。」
『なんで？だってぼく、おかーさんの子供だよ？』

ぼくの方が偉い？

「えぇ。貴方は私の子供であると同時にヴィシュヌの子供でもあるのよ。つまり貴方は次期ヴィシュヌね。」

次期ヴィシュヌ？

ぼくが？

‹アフロディーテ様。アレス様がお呼びです。›

「...A。貴方はここにいなさい。」

『なんで？ぼくも行きたい！おとーさんにあってみたい！』

おとーさん！

「ダメよ。Aはお留守番よ。すぐに帰って来るから。」

『...わかった。』

─────«アフロディーテ»“愛と美の女神”

───────────«アレス»“戦いの神”