君の隣にいれたら (ページ25)

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▲25 さのすえ (佐野side) ページ25

佐野side

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あの一件から正門くんは誠也くんを好きにさせようと積極的になっているのに一方、俺はいつも通りで何も変わっていない。

後、大晴くんからメールもらって知ったんやけど大晴くんと小島くんって付き合い始めたんやって〜…

俺も誠也くんとそういう関係になりたいけどまだ勇気が出なくて何も言えていない。

「あーー、どうしよう。このままじゃ何も変わらんやん！」

末「うっさ、何叫んでんねん」

そう叫んだ後、後ろを振り返ると誠也くんが後ろにいた。

「うわぁ、なんで後ろにいるんっすか！」

末「なんやねん、その反応。楽屋で叫んだからやん」

そう言えば今日は歌番組の収録でメンバー皆おるんやった…
皆が心配そうに俺を見ている。

小「晶哉、大丈夫か？何かあったんか？」

「いや、何もないっすよ？いきなり叫んでごめんなさい…」

リ「そんなことはええけどあんま抱え込むなよ」

大「そうやで？なんならいつもでも相談に乗るからなんでも言ってな」

正「………」

正門くんだけは俺を見た後、何かを考えてるようで何も言わなかった。

末「何かあるならすぐに相談せぇよ」

「ありがとう、でも今は大丈夫です」

好きな人に相談出来るわけないやん？
あー…この複雑な気持ちとおさらばしたい。

末「ならええけど」

そう言うと誠也くんは元のところに戻ってしまった。
誠也くんがいなくなってすぐに正門くんに話しかけられた。

正「さっき叫んだのって誠也くん関係のことでやろ？」

「そうっすけど」

正「やっぱりなぁ〜、晶哉らしいわぁ」

「俺らしいっすか？」

正「そうやね〜、でも、悩む前に何か行動してみたらええやん」

「何していいからわからへんですよ…」

正「それは俺からは言えへんけど考えたら分かるんやないの？」

ライバルから助言させて情けないけど正門くんはほんまにええ人やし、色々考えてみようかな。

正「まぁ、俺やって誠也くんのこと本気で好きやから好きにさせる気でいってるけどな」

「…俺やていつも本気ですよ。この気持ち嘘はありません。」

今はどうしていいからわからんけど誠也くんのこと好きな気持ちはほんまやから頑張らへんと。

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