可愛い子拾いました！ (ページ7)

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A視点

北斗君も大我君も苗字については聞いてほしくないみたいだから，気にしないであげよう。
でも，あのSPみたいな人が言ってた人って誰なんだろう？
夜，2人が眠ったあとにパソコンで調べてみよう。
そう心に決めていた。
本当はもうハッキングはしないって心に誓っていたけれど，今はあの2人を守るためにも，調べないわけにはいかない。
A「ええと，高岩北斗高岩大我っと。」
調べてみると，驚くことが出てきた。
A「・・・あの高岩財閥のお坊ちゃんじゃない。何でそんな人達を探しているの？」
私がパソコンをスクロールをしていると，その2人の顔写真が出てきた。
A「っ！嘘でしょ！？」
何と，あの2人と同じ顔なのだ。
ネットはデマも有るから，真実とは限らないけど，真実だとしたら，少し納得がいく。
A「・・・知らないフリをしておこう。」
この時私は気付かなかった。
私が調べているところを北斗君が見ていることを。

北斗視点

なかなか寝付けず，水を飲みに下に向かっていると，Aさんの部屋のドアが少し空いていた。
そこから少し覗いていると，声が聞こえた。
A「ええと，高岩北斗高岩大我っと。」
僕達の名前？今日訊かれたらしいから調べているんだろうけど，多分僕達のことは世間には知られていないはず。
A「・・・あの高岩財閥のお坊ちゃんじゃない。何でそんな人達を探しているの？」
僕は驚いて声も出なかった。
確かに僕達はメディア等で名前が出たことは無い。
なら何故出てくるのか？
僕は1つの可能性を思いついた。
北斗「・・・ハッキングか。」
Aさんが出来るかは分からないが，可能性は充分に有る。
A「っ！嘘でしょ！？」
その言葉で確信に変わった。
間違いない，Aさんはハッカーだ。
多分，僕達の写真が写っていたんだろう。
A「・・・知らないフリをしておこう。」
その言葉に，俺は少し安堵した。
そして，Aさんに気付かれない様にそっとドアから離れた。

翌朝

北斗「おはよう。」
A「あ！おはよう，北斗君。」
Aさんは，いつもと何も変わらなかった。
ちょっとハッキングのこと訊いてみようかな。
北斗「Aさん，ハッキングって出来る？」
そう訊かれた瞬間，Aさんはむせた。
北斗「！大丈夫？」
A「ごめんごめん。大丈夫だよ。それよりどうしたの？」
Aさんは，警戒したような目をしていた。