＊ 番 犬 カ レ シ ＊【影山飛雄】

番犬＊33 ページ34

田中｢A様ァァァァァ！！！！｣

｢ﾋｯ……えっ、ちょ、何事？！｣


先輩を軽く論破☆←して教室に戻るために後者を曲がると田中先輩が泣きながら抱きついてきた。

その後にはなんとバレー部の御一行様。
…もしやのもしや…聞かれてた……よね？


西谷｢お前めっちゃかっこいいな！！！｣

田中｢A様と呼ばせてください！！！｣


｢いや、その…大げさですし…。田中先輩に至ってはもうそれ私後輩じゃなくなるのでやめてください…｣苦笑


チラリ、とスガ先輩に助けの目を向けると苦笑いして口を開いた。




菅原｢Aちゃんが3年のガラ悪い女子と歩いてたから、Aちゃん親衛隊のグループラインで速攻人集めて守りに来たんだけど、あまりにも格好良いこと言っちゃうから俺ら感動しちゃってさぁ…｣


うるさくてごめんなぁ、と田中先輩と西谷先輩の首根っこを持つスガ先輩。
あの、とりあえずツッコミどころ満載なんですけど。

なんですかそのグループライン。
私知りませんが(焦)



清水｢腕貸して、Aちゃん｣


｢へ？｣


されるがまま腕を出すとぴた、と薄いピンクのチェック柄の絆創膏を貼られた。
ああ、さっき腕掴まれた時の…



｢すいません、ありがとうございます。清水先輩。

あと、みなさんも…ご迷惑をお掛けしました…｣


ぺこりと頭を下げると澤村先輩に優しいお言葉をかけて頂いた。ほんと、バレー部優しすぎて泣けてきちゃうよ…







月島｢でもまぁ、1番余裕なかったの王様デショ｣




僕ら人のこと言えないかもだけど、と語尾に小さく付け足すけど聞こえてるよ月島くん。

月島くんも、心配…してくれたんだ……









｢っわ……飛雄…？｣




ふわり、彼の匂いに包まれた

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