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今日も先週までと変わらず、商談の準備進めた。
声が出ないことは、上司がチームの皆さんに話してくれて、メモを使ってチームの方とは会話をしたり、連絡事項を伝えた。
「帰ろう」
定時を過ぎると松村くんの声。
私はまだみんな仕事をしているし、まだそんな雰囲気は全くない。
「もう、今日は帰って休んだ方がいいよ。
リーダーにも許可もらってるから。」
松村くんは私の方を一切見ずに帰る準備を始めた。
声も出なくて止められないし、
たしかに、早く休んで快復するほうが重要だと思い、松村くんと、会社を出た。
「俺、思うんだけどさ」
そう前置きをして話し始めた松村くん。
私の方は見ずにまっすぐ前を見つめながら、でも少し歩くスピードを緩めて続けた。
「森さん、ちょっとムリし過ぎじゃない？
今日だって、資料の確認と修正に、パワポの確認までしてたでしょ？あれもともと別の人の仕事だったよね？
仕事速いし、他の人の仕事を引き受けても自分の仕事も疎かにしないでこなせちゃうのは分かってるけど、
自分でも気付かないストレス感じてるんじゃない？
今回のことも身体からのSOSだと思うよ。」
正直その通りだと思う。自分でも分かっていた。
でも、頼まれたことを断るほどの勇気も地位もない。
だから引き受けて、自分のキャパを越えて、帰宅する頃にはクタクタだった。
昔はドラマが大好きで録り溜めたドラマを見ることで一日の疲れを癒していたけど、最近はそれどころではなかった。
松村くんに、この状況を言い当てられて、
自分の不甲斐なさを痛感し、悔しいと思っけど、
ちゃんと分かってくれている人がいると思うと、安心感の方が大きくなり、涙が零れて止まらなくなってしまった。
するとそっと身体を引き寄せられて、背の高い松村くんにすっぽり収まっていた。
「俺が泣かせたみたいじゃん。
まあ、俺が泣かせたのは間違ってないけど。
それに、泣いてるの見られるの嫌いでしょ？
あなたが誰もいない、給湯室で泣いてるのも知ってるの。
それなのに、こんな人がたくさんいる所で泣かないの。」
抱き寄せられた腕とは反対の手で後頭部を優しく撫でられた。
そんなことされたら、つい数分前までただの同期だった松村くんがそんな風に見れなくなってしまう。
でも学生とは違う社会人だし簡単に誰かを好きになって、傷ついたりするほどの余裕もないから、
これ以上ドキドキしたくなくて、松村くんの胸を押した。
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わん(プロフ) - 滴さん» 細かい所まで読んで頂きありがとうございます。 (2021年2月17日 21時) (
レス) id: 9bd4ec93f8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読みました。 沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした｡｡｡ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ50のここの部分 「ほっくん開けて。」なんてペットボトルを差し出し、珍しく甘えくる○○←名前 これてが抜けてませんか? 正しくは甘えてくるではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ49のここの部分 目いつぱいに涙を貯めて、ちょっと瞬きしたら零れてしまうほど。 これ正しくは目いっぱいに涙をではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血のここの部分 「おはよー」って、言ってくれるだけで様子がおかしいのは明らか。 これ正しくは言ってくるだけでではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピ | 作成日時：2021年1月17日 20時
