* ページ39
…まーしい今、
…アドバイスって大正時代にない言葉だよな?
「勝利条件は相手の動きを封じること。
やり方は
何も武器を持たない。
全集中の呼吸は使ってもいい。
あと、坂田は肉体強化を使ったらいけない。それは俺が圧倒されるから。しのぶさんに話は聞いてる。
これで行こう!
それじゃ、初め!」
「えっ」
俺が質問をする前にまーしいは勝手に話をつけてこちらに走ってくる。俺は慌ててまーしいの攻撃を避けるために地面をけった。
ここは蝶屋敷の庭。綺麗に掃除や草木の手入れ等がされていて、戦う時に必要なスペースが取りにくい場所でもある。
自分がどれかに足を引っ掛けたりして怪我する可能性もあるし、この場所を使うのは少し危ないと思うのだが…
…いや、一番の理由は、もしここの場所にある木とか花とかをぐちゃぐちゃにしてしまったら、絶対叱られると思うからあんまり動きたくないって言うこと。危ない!
…ちょっと話がズレたけど、そんなしょうもない事をもっと掘り下げる余裕はない、せっかく見てくれてるんだし、俺も本気でやらないと!
まずは相手と距離をとる。そこから相手の動きを観察して、隙のある方へ回り込んで…
「考えている暇はないよ、坂田」
「…っあ!?」
いまさっきまで視線の先にいたまーしいの、突然の“後ろからの攻撃”を間一髪で避ける。
後ろから急に声が聞こえた、あの声がなければ避けれてなかった。
…ぼーっとすんなよって意味か?
ていうか速すぎるだろ、いつの間にそこまで…
できるだけ物が少ない所に転がり込んで距離を取るが、まーしいは涼しい顔をして俺の方に駆け寄ってくる。
俺は足首をぐっと地面に押さえつけ、体勢を低くし、まーしいの目の前から一旦消えたように見せかける。
そんな無理をした俺の動きに、“俺よりももっと速く動けている”まーしいが気づかないわけが無い。すぐに俺の行動を理解して飛んでくる。
でも、やっぱりそれには一瞬の隙が生まれてしまう。
俺はそれを使って、まーしいの視線から外れ、膝の動きを全力で活かし、慣れない足場にジャンプして距離をとった。
息切れはしない自信がある。それこそ肉体強化をするために体力を充分に付けたから。
でも、それだけで勝てる相手じゃない。まーしいも俺の戦い方は時間を重ねていくうちにどんどん分かってく。どんどん俺の長所なんて攻略していく。
…あっちの方が技術は絶対に高いんだ。
そこを何とかしないと、俺は確実に負ける!
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時