快刀乱麻を断て！！弐 【鬼滅の刃】【浦島坂田船】

七話 救世主 ページ2

坂田


禰豆子ちゃんが一瞬で鬼の手に渡り、今捕まっている。

炭治郎が怒りのままに鬼に向かって刃を振るう。でも、刀が折れてる。あの鬼の戦闘で折れたのだろうか、もしかして、あの糸が原因か…？


それより、さっき話していた十二鬼月ってなんだ？俺の分からないことばっかりさっきから出てくる。


でも、炭治郎と禰豆子ちゃんが危ないことはわかる。早く助けないと、鬼に殺られてしまうかもしれない。

でも、なんだこの殺気、今まで会った鬼とは全く違う。俺が入って、足でまといにならないか？


…知るかそんなん、助けなきゃ！！


俺は、刀に手をかける。
問題は折れている左腕だ。

どうにかして、この重傷を抑えられることはできないのだろうか。






…肉体強化


でも、肉体強化はその一撃一撃を強いものにするために使うものだ。俺には体力は有り余ってる。でも、衝撃を受けて左腕がどうなるか分からない。どうしたら…




―そうだ。
体力をいつも肉体強化をする時のように左腕に集めて、“筋肉を硬直させて衝撃を和らげる”って言うのはどうだろう。

…もう何でもありだな。でも体力を使わないと言っても、いつもより多いかなりの量を移動させて、それをずっと保たないといけないから、集中力がいるし、他の所に体力をまわせない。

それに、また体力を使いすぎてぶっ倒れるかも…






…ええいままよ！！
当たって砕けろだ！！(砕けたら意味が無い)



「“肉体強化”強！！」




体力を一気に移動させる。左腕のことは何とかなりそうだが、身体から少し力が抜ける…
でも、仕方ない！！



炭治郎今行くぞ！！




「オラァ！！俺の左腕、もってくれ！！」


全集中、水の呼吸 拾ノ型

生生流転！！！！


「っつ優!?この鬼の出す糸はかなり硬い！！気をつけろ！！」


一撃目、二激目と、回転を増す毎に、どんどん糸へと近づいていく。
鬼はこちらに気付いていたようで、こちらにも糸を出してきた


良い、これでいい、もっとこちらにも鬼の注意を向けて、炭治郎が攻撃出来る隙を作るんだ！！







…考え無しに突っ込んだけど、これ、俺に切れんの？

炭治郎、これで刀折れたんだよね。俺、今片腕使えないよ。




あっ(察し)



「ああもう肉体強化！！これで何とか切れろ！！」


一本の腕の力と、呼吸の力だけでは糸が切れないと今頃気づいた俺は、結局体力を右腕にも体力を流し込む。
多分いつもの生生流転なら切れたんだけどな。

俺は腕を振り上げた。

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