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一斉にその人に目線が向けられる。皆驚いたような顔をして。
「…なんだよ“煉獄”、この期に及んでひいきか?」
「断じてひいきではない!その赤髪の少年に会ったのも初めてだ!だが殺すのは駄目だ!」
「なんだよそれ、隊律違反を起こしてるんだろうがこの馬鹿二人は。それと冨岡も。なのにあの“赤髪だけ殺すなって”どういう事だよ」
「うむ!!」
「オイちゃんと返事をしてくれ」
頭にキラキラ光る飾りを付けた、一言で言うと無茶苦茶派手な人が、会話の返答に対して頭を抱えていた。
それはそうと俺だけを殺すな…?
それは違うだろう。俺だって禰豆子ちゃんを助けた。殺させるつもりは無いけれど、俺も隊律違反をした身だ。そんなことをするなら禰豆子ちゃんを助けてくれ。
…なんだ?この人ずっと俺の事見てる。煉獄さんって言うらしいけど、なんで俺だけを殺すなって…
「そんなことより冨岡はどうするのかね」
頭上から声が突然聞こえてくる。
木、木の上か!
バッと顔を無理やり捻って、近くに生えていた木に目線を合わせる。そこには、口に包帯を巻いた結構ミステリアスな人がいた。ってえっ!首周りに蛇がいらっしゃる!?怖くないのかな。
「拘束もしていない様に俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう、
どう処分する。どう責任を取らせる。どんな目にあわせてやろうか」
…なんか異様にネチネチしてる人だな。
っていうか、冨岡さんも俺達を庇った。つまり禰豆子ちゃんを助けたんだ。そう言えば炭治郎と会話を交わしていたけど、面識があるのだろうか。
「まぁいいじゃないですか、大人しくついて来てくれましたし。処罰は後で考えましょう。
それよりも私は坊や達の方から話を聞きたいですよ。」
あの女の人だ、さっきのネチネチさんの話なら胡蝶さんって言うのかな。
俺はこのよく分からない状況を理解する為に頭を回らせる。
その時、炭治郎が咳き込んだ。
「炭治郎!」
俺は咳き込んだ炭治郎が心配で、近くに寄ろうと足を動かそうとする。でも、足と足が離れなかった。
俺はそこで初めて足に目を向ける。すると、両足を縄で強く縛られていて、足を使っては動けない状態だった。
俺はその縄を解こうと右手を伸ばす。
すると突然俺の腕を誰かが掴んできた。掴んだ手を辿って顔を見てみると、あの派手な人だった。
「オイ地味に縄を外そうとするな、怪我してるって胡蝶がうるさいから足だけにしてやってんだぞ」
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um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時