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ウッソだろお前、ちくしょう震えてきやがった…
(皆様本当にありがとうございます。100人の手前になって嬉しくて手が震えております。)
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「今日は蝶屋敷の皆さんの用事が入ったから機能回復訓練が無いんだ。だから今日は一日中自主練だ!って思って、いつもと違う場所で自主練をしようとしてこっちに回ってきたんだが…」
炭治郎の目がこちらをじっと見つめる。
匂いを嗅いだのだろうか、その眼差しは俺がサボっていることを責め立てるようなものでは無い。
だがしかし……
気まずいな…これは……
そう。俺は炭治郎の事を無視して機能回復訓練に行かなくなったのだ。あれからまーしいと一緒に稽古をする時、炭治郎は今日も行かないのか?と声をかけてくれたのだ。
機能回復訓練を一緒に受けていたから、俺の不安定な気持ちも多分炭治郎に伝わってる。
だから苦しくてやめたんだろう。
炭治郎の事だから、そう思ってきっと心配してくれてるんだと思う。
でもこればっかりは匂いでは分からない。
ちゃんと俺が説明して、炭治郎に理解してもらわないと。
そう思って俺が困惑している炭治郎を横目に考えていると、
「……ついにバレてしもうたんか坂田。炭治郎も色々鋭いなぁ」
センラが、肩に羽織った羽織をゆらゆらと揺らしながら、まるで炭治郎に感心するかのように笑ってこちらに歩いてきた。
「え、センラもいたのか!?全然気づかなかったぞ!」
「……なんだよセンラ。まるで俺が悪い事してるみてーじゃん」
「まぁ事実上訓練サボっとるけんな」
「……ぐぬぅ…」
少しばかり俺達はセンラと会話を交わす。
俺は確かに悪い事はしてるけどさ……そんなにきつく言わなくて良くない?
*
あれから数分後。
とりあえずセンラが上手いこと炭治郎に説明してくれた。
サボるのはいけないことだけども、それでもちゃんと自主練習はやってるよ。と。
そしたら炭治郎はすぐに納得してくれて、
「良かったら今日、俺も手伝おうか?」
なんて言ってくれた。
いくら長男と言え、こればっかりは優しすぎない?俺泣いちゃう。隣の胸毛とは大違い。
そう話していると、まーしいがせかせかと帰ってきた。
訓練の続きが始まるのか。
そう思って俺は立ち上がる。
そうすると、まーしいがにこりと笑って、
「センラくんもいるんだったら丁度いい。
これから、“全集中 常中”について説明しようか!」
と言った。
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きのこの里(プロフ) - コメント失礼します。もう更新する予定は無いのでしょうか…?出来れば無理しない程度に更新してくださると嬉しいです…! (2022年8月31日 1時) (レス) @page21 id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます! (2020年12月28日 14時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
空き地 - 初コメ失礼します!読んでいてとてもおもしろいです!無理はせず頑張ってください! (2020年7月12日 21時) (レス) id: e153c44a3c (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - haru☆さん» またコメントありがとうございます!ただいまです!これから少しずつですが更新していくので、ぜひぜひ見ていってください! (2020年6月10日 16時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 待ってました〜!おかえりなさい! (2020年6月10日 13時) (レス) id: e37ae2e853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年5月8日 13時