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俺が黙っていることも気にせず、二人はわちゃわちゃと会話を進めていた。
その光景を、俺はじっと見つめる。


……なんだ。センラ思ったより上手くいってんじゃん。
まーしいと初めて会った時あれだったから、てっきり仲が悪くなってるのかなって…一安心。

…ていうか二人ともなんかさっきの事忘れてね!?


あまりにも仲慎ましく話しているもんだから、俺は思いっきりツッコミを入れたくなった。でも、話すだけ無意味だろう。無視されるに決まってる。



それよりも、今は…




俺はその場から立ち上がって、二人によく聞こえるように、今伝えたいことを話す。

二人は俺が口を開く前に、急に何してんだと、そんな風に驚いた表情を見せてこちらを向いてくれる。




「……あのな、お願いがあるんや…」






**


……とまぁ、こんな感じで俺はまーしいとセンラに色々しごかれるようになったんだよ。

俺が頼んだ時、二人とも快く受け入れてくれてさ。
「どうせサボるなら、いいサボりにしよう」
って、言って。


え、善逸?ああ、あいつは死んだよ。結局センラに殺された。良い奴だった。(死んでない)


まぁ、それはいいんだ。それはどうでもいい。
今聞いて欲しいのは、こっち。




「そんなんでへばってるとちゃんとした鬼殺隊士になれないぞー!一緒に頑張るぞー!

体力は有り余るほどあるんだからもうちょっと頑張れー!

ここ乗り越えられなかったら柱なんて夢のまた夢よ?

細かいところ全然出来てなーい、やり直し!

ラスト腹筋百回!!!頑張れ坂田!死にものぐるいで頑張れ!

打ち込み千回!サボってたら後ろから喝入れてやるから!」







ねえ、まーしい。







「…人の限界って、知ってる?」



あれからセンラは、自分の自主練もあるからという事で、俺は殆どまーしいに付きっきりで教えてもらうことになったのだが、



『あれもこれもダメあれもこれも……』



思ってたよりド鬼畜!!んもう辛い!!!

いや、自分のできてない所を今骨の髄まで叩き込んでるんだから、キツイのは多少当たり前なんだけど。


彼は度を越してます。


あれでしょ!?きっと俺ができるなら坂田もできる!きっといつか!って思ってるんでしょ?

この練習量!まーしいは軽くこなせるんでしょうね!でも俺はまだ無理なんですよ!


いや俺のことを思って張り切ってくれてるのは分かる。でも、



教えてくれるのはありがたいけど、


もうちょっと優しくしてください…




十一話 終わり

十二話 全集中→←*



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きのこの里(プロフ) - コメント失礼します。もう更新する予定は無いのでしょうか…?出来れば無理しない程度に更新してくださると嬉しいです…! (2022年8月31日 1時) (レス) @page21 id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます! (2020年12月28日 14時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
空き地 - 初コメ失礼します!読んでいてとてもおもしろいです!無理はせず頑張ってください! (2020年7月12日 21時) (レス) id: e153c44a3c (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - haru☆さん» またコメントありがとうございます!ただいまです!これから少しずつですが更新していくので、ぜひぜひ見ていってください! (2020年6月10日 16時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 待ってました〜!おかえりなさい! (2020年6月10日 13時) (レス) id: e37ae2e853 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年5月8日 13時

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