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。・:+° ページ28

旅団及びAは目当ての屋敷に移動した。

勿論、メンバーの賞賛の声もあったがクロロが遮ってしまった為にものの数秒で静かになってしまった。

数分起きでバラバラに入っていった入り口に、偽の招待状を持ってAは向かった。



Aはすぐターゲットの心を射止めた。

初めはAが話しかけに行き、すぐ様離れるとターゲットは数回に分かれ話しかけに来た。

横を見れば、クロロはターゲットの母親や妹などと会話する様が見受けられた。

潜入から1時間ほどが経過して、その時はきた。


「Aさん…少し休みませんか」

「そうですね、私も少し疲れてしまいました」

「…もし宜しければ、2人きりになれる場所でも」


Aはクロロを横目に見た。


「…えぇ、喜んで」


応えたAの目は、いつも通りだった。




Aはクロロの妹が嫌だった。

小さい頃から嫌だった。

そんな気持ちがもう何なのかさえ分からないまま、

Aはクロロに似て余裕ぶった女になってしまった。



「Aさん…」


部屋に入ると直ぐにターゲットはベッドにAを座らせ後ろから抱き着いた。

首筋にかかる吐息が、気持ち悪く思えた。


「大胆なんですね」

「嫌いじゃないでしょう…」


Aは部屋にある絵画を見た。目的の物だ。

何をしてもいいと言われたが、ここでリスクを取らずに盗むならどうすべきかAは考えた。


「そうですね」

「Aさん…A」


ターゲットはAを前に向かせた。

きっとこれが、低リスクで済む選択。


そっと目を閉じ、Aはターゲットのキスを受けいれた。



















はずだった








バコンッといった音がAの前で鳴った。

目を開けると、倒れてくるターゲットと、その後ろで部屋の椅子を振りかぶったクロロがいた。


「クロロ…」


Aが余りの驚きを隠せずにいると、クロロは椅子とターゲットを床に捨て、Aを抱きしめた。


「俺は、お前のことがずっと大事だった」

「…え」

「時に湧く感情に知らん振りをして、お前を妹として扱ってきた。

…昨日、ヒソカがお前とキスしたと聞いて狂いそうになった。
殺してやりたいとさえ思った。

他所にいるって聞いた今日も、男のことがよぎって仕方がなかった」


クロロはAの顔を上げさせた。


「今ならわかる」

「…遅いよ」

「A」

「今更…」




「愛してる」




言葉と共に落とされた口づけは深く、息さえも塞ぐようであった。

。・:+°→←[13]盗む



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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか?楽しみにしてます…! (8月28日 23時) (レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます!好きすぎになって頂けて嬉しいです!頑張りますので、どうぞご期待ください! (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます!!!更新頑張ってください!! (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます!感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します! (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇‍♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月13日 1時

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