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N side
一通り回って確認してみても、やっぱりみんな満足そうな顔をしていつも通り良い子だった
そして最後に回って来たのは少し開けた草原のエリア
近付くと徐々に話し声みたいなのが聞こえて来て、思わず足音を立てずに歩いて聞き耳を立ててしまう
『いや、…うん、ごめん』
『で、でもさ、1人になりたい気分が……ご、ごめんなさい』
『え、いや、ダメだよ。流石に君の所に入れない…魔法で自分自身を小さくするのはリスクがあって…』
そんな話をしているのは、Aとドゥーガルと…ピケット？
いつの間に戻ったんだ？
あ、Aにくっ付いて行ったのかな
2人揃ってAに説教みたいな事してるのかな
何話してるか分からないけど、Aの言っている事とピケットの表情を見て何となく察した
でも、ドゥーガルはどちらかと言うと見守っている感じだから…中立の立場なのかな
体の小さなピケットに説教されているAという摩訶不思議な光景がアンバランス過ぎて少し面白い
何だかいつもより砕けたようなAやこの3人の癒される様子を見ていたくて、まだ眺めてようと思う
『…あれ、ドゥーガル怪我してる？切り傷だけど…』
そう言ってドゥーガルの腕を掴んで毛を避けてその傷を見始めた
話を逸らされたピケットはピーピー言ってるけど…
そんなドゥーガルの横には、昨日採ってきていた植物が置いてあった
木の枝とかで引っ掻いたのかも
『ドゥーガル、これは？……そうなんだ、ありがとう』
Aもその存在に気付いたのか、ドゥーガルの手から受け取ってその植物を眺めた
そこからドゥーガルの傷口に目をやって、口を開く
『良い葉っぱ、見つけたね。ピケット達の所のやつかな…』
ちょっとそのまま腕出してて。
そう言ってAはその植物を口に咥えて、いつの間にか鋭く長い爪を出していた
要領は多分、猫のそれと一緒だ
そして自分の指を爪でスーッと一本の線を引いて血を出す
その直後に口に咥えていた葉っぱを離して、そこに擦り合わせる
『デミガイズだから…10倍か』
そう呟いては魔法で水を出して、擦り合わせたそれに加えて薄めて、ドゥーガルの腕に塗り付ける
すると傷はたちまち塞がって、既に完治していた
彼女は薬も作れるのか…
でも、動物用だったりするのかも
彼女の方が、僕より多くを知っている
もっと他には何を知っているんだろう
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました！とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね！ (2020年11月20日 22時) (
レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです！ (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年7月15日 18時
